トランプ当選予想3

今のところ、バイデン氏が勝利しそうに見えるが、現在トランプ氏優勢の州を足し上げ、バイデン氏優勢のネバダを奪還した場合、トランプ氏の勝利はまだ見える。バイデン氏はネバダで勝利すれば270で勝利だろう。

ヒラリークリントンとの選挙も接戦だったので、最後の最後まで勝敗は分からない。

まだ未開封の票がペンシルバニアアトランタでも多くある。ペンシルバニアの郵便投票は民主党員の申請が多いらしいが、これが昨日のブログでも書いた200ドルで買われた票なのかもしれない。トランプ氏が不正と訴えている票だ。

ここまでくると、どちらが勝利しても、お互いに認めないという姿勢で、もう国民の投票数など関係ない領域まで来ている。

調べてみると、

  • アメリカのメディアはバイデン支持
  • グーグル検索のトレンドで「私の投票を変更できますか?(Can I change my vote?)」というフレーズがランクイン
  • FOXニュースで中国企業との汚職でBig Guyと呼ばれていた人物がバイデン氏本人
  • バイデン氏が直接金銭を受け取っていた
  • ハンター・バイデン氏が資格なしに他国政府と取引をしていた
  • FBIが汚職の証拠としてパソコンを押収したのが1年前、にも関わらず操作が進んでなかったこと
  • ハンター・バイデン氏の元ビジネスパートナーがバイデン親子の汚職について自ら証言し、ハンター氏には大統領選にで出る資格はもはやない、と伝えている
  • ハンター・バイデン氏の未成年と思われる人物とのポルノ動画が流出
  • ハンター・バイデン氏のメールから分かる汚職問題の内容で少なくとも40億ドル以上手にしている。

ヒラリーの時と同じように、本当か嘘か分からないが、裏の顔が次々と出てくる。自分のイメージでは、こういう動きをするのは共和党かなと思い続けてきた。ブッシュ政権911の陰謀説が強くあるせいかもしれない。

私が米国にいる時、トランプ率いる共和党は移民に厳しいといういう点から、民主党しか希望を持てなかった。在住中は911が起きた時でビザの発給や更新など、全てが思うように進まなかった。就労ビザの申請や更新は、何かと追加書類を要求されて、有無を言わさず許可が下りずに、日本へ帰国を余儀なくされた人の話もいくつかあった。

ヒラリーに続きバイデン氏も、投票日直前のスキャンダル暴露で次々の裏の顔があるのか??というメディア操作が行われている。メディアはバイデン支持という前提にも関わらず。

トランプが当選して意気消沈した人も、この4年で多くいただろう。しかし、バイデンに変わって、どれほどアメリカが良くなるのかなんてことも確信はない。結局、政治は国民がどれだけ参加しても、コントロールされてしまっているのが悲しい。

郵便投票に不正票があると分かりながら、防ぎきれていない事実も悲しい。

 

「トランプ当選予想」をするにあたり、トランプに特に思い入れがあるわけではない。冷静に考えて、サクッと大統領になってしまったことが凄い、と思えるところがあるからだ。また、どんな偽情報やスキャンダルを流されようが、得意の言い回しで憎まれ口を叩きながらも、上手く乗り越えてきている。

演説力があるわけでもない。特に大統領としての演説力はない。しかし、心に響く国民と同じ目線の言葉遣いが多い。投票権を持っている人の中には、知的な方もいれば、そうでない人もいる。トランプ氏の話は、どの知性を持っている人にでも分かる言葉遣いで話している。幼稚と馬鹿にする人もいるかもしれないが、結局、どれだけ、人の心に響いたかだ。

今回忘れていたが、ニュースの記事を見て思い出したことがある。カニエ・ウエストが立候補していた、ということだ。カニエ・ウエストとトランプの投票前を比較すれば、同じくらいの知名度ではないだろうか?

トランプ氏は、TVに出ていたことで、多くの人に知られるようになったが、カニエ・ウエストなら、中高生でも知っているだろう。カニエ氏が6万票を獲得したことで敗北になったが、トランプ氏は1度で当選を果たしている。

運も味方しているのがトランプ氏だと思う。運の力は、ビジネスにおいても政治においても大事な力だと思っている。強運の持ち主がリーダーシップをとっていたら、最悪を乗り切れそうな気がする。スキャンダルはバイデン氏が目立ったが、トランプ氏だって掘れば沢山出てきそうなものだ。しかし、バイデン氏のスキャンダルに埋もれている。これもトランプ氏側の情報操作でもあるかもしれないが、そうであれば、政治を初めて4年のトランプ氏は、なかなか健闘している。

そういう意味でも、トランプ氏が再選を果たすような気がするのだ。

 

トランプ当選予想2

11月4日の14:00時点だと、トランプ当確18州、バイデン当確17州でトランプの方が多いが、選挙人の多い州をバイデンの方が獲得しているため、213対118でバイデンがリードしている。

しかし、当確していないがトランプ優勢の州の選挙人の数を118に足すと289となり、バイデン優勢の州の選挙人の数を213に足すと238になる。ここに入っていない州は、未だ開票されていないアラスカ、ハワイ、ネバダの3州だ。選挙人の数は合計しても13と少ないので、接戦の場合であれば、勝敗を決する決め手にもなるかもしれないが、もし上の計算の通りの結果になり、バイデンが残り3州を制して251で敗者となるだろう。

あれだけ叩かれていながらも、そして政治経験がわずか4年しかないながらも、2回の選挙に渡りかなり健闘していると思う。

実は民主党は、既にトランプが勝利することが分かっているようだ。CIA右派の代表組織が、不在投票用紙を1枚2万円で大量に買っていた証拠をつかんでおり、その動画もTwitterで拡散されている。トランプ大統領は、郵便投票だと不正が発生すると強く勧めなかった背景には、これを知っていたからだろう。

一方でバイデン氏が勝利をしても、不正が行われたと訴訟になることを考え、トランプ氏は、新たな最高裁判事を選出した。とは言っても、こんなベストなタイミングで、前判事がガンで亡くなるのも不思議な話だが、自然に起きたことであれば、トランプはそつなく勝利まで導くすべをビジネスの世界でかなり培ったのだろうと思わざるを得ないほど周到だ。

前回の選挙ではどうか分からないが、今回の選挙にはユダヤ系の組織が絡んでいるという話がある。この組織は、911も予告している組織だ。今回、選挙の投票率は多いだろう。郵便投票も既に1億人が投票と書いてあったが、不正に使われている不在投票用紙も多い。

バイデンが当選すれば、トランプは郵便投票に不正があったと訴訟を起こし、そんな訴訟は無効だとバイデン側も主張するだろう。そこでデモも起こることが想定されるが、それを意図的に起こそうとしているのが、バイデン候補側の副大統領指名のハリスと言われている。バイデン側は、勝利がないと分かって、敢えて無効の裁判が起きてもデモなどで混乱をきたして勝利宣言を遅らせようとしているのではないか。

年明けの1月20日までに大統領が決まらないと、自動的に下院議長が臨時大統領に就任することが法律で定められている。現下院議員の議長は、民主党ナンシー・ペロシ。この人が民主党の大本命と言われているそうで、バイデンは最初から勝てない駒だった。というより、他の候補者もいなかったのかもしれない。もしくはペロシ氏に立候補してもらいたかったのかもしれないが、当選できるかも分からない。そうであれば、法律にあるシステムを利用して、民主党へ勝利を導こうと画策したのかもしれない。

いずれにしても、国民がこれだけ列をなして投票しているが、結果は最初からコントロールされるように組織が動いている。大統領選挙はどこもそうかもしれないが、正直、この陰謀が背後にあるとすれば、トランプ氏はいたって普通の正直な候補者ではないだろうか?ますますバイデン氏が大統領になることが恐ろしく感じるだろう。

40分間の間にバイデン223 VS トランプ174と依然バイデンがリード。当確州はトランプ22州とバイデン19でトランプがリードしている。マップはどちらかというと赤(トランプ)く染まっているが、選挙人ではバイデンリード。接戦だ。

正直、不正で決まろうが正当に決まろうが、アメリカという国が崩壊すれば、全世界ほぼ崩壊する。どの国も、アメリカの大統領選挙をコントロールしている組織の駒でしかない。国民は、コントロールできないことには傍観することしかできないが、コントロールされることに憤るのではなく、深くかかわらずに時流に乗って生き延び、未来にいち早く到達できる人生を送るべきだろう。

コロナウイルスも同じ。ロックダウンを一度して、経済が低迷。第二波でそれ以上の感染が出たことを考えれば、ロックダウンをして経済を停滞させるより、共存する方法を学者や医者と共に考えるしかないように思う。

ロックダウンしてマスクもあれだけ義務化して、ここまで広がるのは、恐らく感染経路の見立てが間違っているのでは、と疑問視してしまう。仮にパーティーをしている団体があったとしよう。そこにいた人たちが感染するクラスターとなっても、一日に10万人を超える感染者まで、そんな短期間で増えるとは考えにくい。他に経路があるはずだ。しかも、避けきれない経路だ。

というように、これから起きることは何でも、見方や考え方を柔軟に保つしか生き延びる方法はないと考えている。

トランプ当選予想

正直、根拠はない。バイデン氏が率いる米国よりも、再選に落胆をする多くの市民が多々いながら、トランプ氏の人のことなど気にせずの性格で、淡々とTwitterで発信する姿の方が思い浮かぶ。寧ろ容易に見える。

トランプ氏が選出された大統領選挙の時、あれだけ有利だったヒラリーが落選した。政治の経験を持つベテランが、いとも簡単に落選した。

正直、前例を作ったトランプ氏以降、誰が当選をしても不思議ではない。50%-50%の可能性。トランプ氏が当選するのではないかという直観。

トランプ氏は、大統領が口にしなさそうなことを平気で口にするし、まるで駄々っ子の子供のように見えることが多い。だからこそ、本音で話しているような印象を受ける。他の候補者や、ベテラン政治家は、大統領っぽく振舞っているだけに、陰謀は多くありそう。犯罪者でいうと、トランプ氏は軽犯罪タイプ、ベテラン政治家は重犯罪タイプに感じる。どちらを選ぶとなれば、前者だ。

もうじき、開票もされ結果は数日ででる。筆者は、トランプ当選予想。他にいい候補者がいないのだから、仕方がない。

挫折が最も優れた教科書

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時間だけはお金で増えない

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ティージョブズスタンフォード大学卒業式の際のスピーチは、何度も何度も見返す動画の一つ。自分が学生の時にこういう言葉を聞いていれば、様々な環境が今とは異なっていたかもしれない、と思わせてくれる反面、今からでも遅くはないと考え直させてくれる意味のある動画である。

全編にわたり分かりやすく哲学を述べている。私も海外で17年を過ごし、日本に来て感じる違和感の中で、このスピーチを聞くと、言っていることは共感できることばかり。

動画を見て感じたのは、「時間だけは、かかる時間を短くできるにしても、24時間というマックスを増やすことは不可能。だから1分1秒を有意義に過ごすべき」だということがスピーチから見て取れる。同じようなことをホリエモンも大学の卒業式に話している。成功者が一番大切にしていることが「時間」であることがよく伝わってくる。 

自省は何においても大事なTo Do

ティージョブズは、天才なのか、と問われれば、恐らく一般人に近い人である。ここでいう天才とは、アインシュタインやレオナルドダビンチのような人との比較である。そういう科学者や芸術家という対象と比較すれば、一般人に限りなく近い。

唯一違うのは「こだわり」や「集中」が他の人に比べて強かったんだとみている。

自分の志やこだわりが強いだけに、周囲を傷つけてしまっていることにも気が付かないほどに全速力で邁進したが、創業した会社からクビになる、という事態を招いた。このスピーチをした年齢になって、自分をようやく冷静に見られるようになった。

先日、子育てに見返りはない、と書いたのだが、どれだけ大切に真摯に育てても、色々と浮き沈みを経験して、ようやく親のありがたみが分かるのは、自分の死が見えてからではないだろうか?恐らく皆そうだと思う。

感じ始めるのは、「自分も子供を育てるようになった時」が一番多いかもしれない。次に「自分の親の死を経験した時」最後に「自分の死を悟る時」。

最近では、子供を産んでからも、尚、自分の親に育児を依存してしまう大人が増えていると思う。これでは、まだありがたみを感じていない。初めてありがたみを感じるのは、親を失う時か、自分の死を間近に感じた時となるだろう。

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人の死をきっかけに自省をするのは手遅れだ。しかし、スティージョブズのように、会社を解雇されたことで、自分がどれほど身勝手に周りを振り回してきたか、自分の成功のために、どれだけの人が彼に尽くしてきたにも関わらず、それに気が付かず精神的に傷つけたことかを、客観的に知ることは大きな収穫だし、また解雇が自分を戒めるうえであるべきことだったと、ポジティブに考えられることは成功するにあたり非常に大事なことであると思う。

目の前で起きることは全て必然という捉え方

生き様に正解はない。それがあなたにとって合うか合わないかでしかない。私は、いいことも悪いことも全て必然の下、自分に降りかかっている、という考え方を持つようにしている。いいことがあれば、自信をつけ、悪いことが起きれば、それは何かを伝えようとしている、と考えるようにすることで不安から脱することができるし、ポジティブに前進できる。

私には兄がいるが、兄とは顔も似ていないばかりか、人生の歩み方も全然違う。

私は挫折が基本の人生に対し、兄は上手く時流に乗れる人生を歩んだ。

大きく落ち込むきっかけになったのは、高校受験からだろう。

  • 高校受験
  • 大学受験
  • 就職活動
  • アメリカ生活
  • 離婚
  • 帰国後

誰でも受験等では挫折はあるとは思うが、ある人は目指した学校1つが1発合格という人もいるだろう。私は、とにかく第一希望に通ったという経験は一度もしていない。高校では都内の私立高校を第一希望としたが失敗、第二希望の公立もランクを一つ落として、進学校ぎりぎりの高校へと進んだ。

大学受験も第一希望は叶わず、その他全ても不合格。一浪して再度同じ第一希望をに挑むが希望叶わず、またしてもその他全て全滅。ここで英語だけが出来たため、留学の話を親から持ち掛けられ、3ヶ月後には渡米していた。

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大学では、あれだけ得意だった英語にも関わらず、クラス分けの試験で何と下のクラスへ割り当てられる。周りが正規のクラスを受け始めるなか、依然英語のクラスしか受けられず一人で挫折感を味わっていたものだった。

漸く正規のクラスを受けられるようになったと思いきや、財政的な問題で当時在学中だった大学を出ることを余儀なくされる。幸い州立で受け入れてくれる大学が見つかったが、学力レベルはいくつも下げなければならなかった。

新たな大学に移るも成績が振るわず退学の警告を受けることになる。あと3学期中に一定レベルまで成績を回復できなければ退学を言い渡すというものだ。美術やダンス、音楽など簡単にAを取りやすいクラスを余計に受けて、何とか3学期目でぎりぎり成績を回復させ、留学5年目で何とか卒業できた。

次は就職だ。今までの挫折をしないよう細心の注意を払い、大学3年生の時から就職活動をし始めた。インターン等はしなかったもの、就職面接は3年の時から始めた。しかしながら、卒業が間近でないと話もそれほどさせてもらえなかった。どこの面接に行っても「来年また来てください」しか言われない。ある意味、挫折を感じた。

大学4年を迎え、本格的な就職活動。今度は、来年また来てください、と言われることはまずない。面接の準備も万端、私を含めた仲間6人とキャリアフォーラムに出るべく、履歴書の添削をし合い、完璧に近い仕上がりの準備をした。根拠のない自信と明るい将来を思い描いた。思い描き過ぎたかもしれない。

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キャリアフォーラムは、仲間6人でバンを借りて向かった。各々専攻にあった企業へ飛び込んでは面接をこなしていく。私も沢山受けたうちの一人だった。3日間開催される中で、3日目は早々に引き上げる企業もある。勝負は2日間。1日目の終わりで仲間の4人は、何かしら次の面接か内々定を既に貰っていた。一人は元々TV関連の仕事を希望していたので、キャリアフォーラムは、その予行練習として参加。もともと内定は必要としていない。残る私だけが、二次面接も内々定も貰ってなかった。

初日に会場に入るや否や、私は第一希望とする企業のブースへ足早に進んだ。一番緊張する瞬間でもあった。準備期間では、模擬面接を仲間とするくらい綿密に話すことを考えていた。面接が始まると、あれだけ取り込んだはずの準備データが頭から瞬時に消えた。オートセーブを忘れた状態で電源が落ちたのだ。

惨敗と思われた面接を終え次へ向かおうとすると、スタッフに呼び止められた。「やばい、目に留まったかも!!」。焦らないそぶりで軽く振り返ると、耳元で何かを伝えるような仕草。

「この短時間で、人財って分かるものなんだ!さすがプロ」と思った矢先

「名札が逆ですよ…」

とこっそり教えてくれた。

「あ、ありがとうございます。うっかりしておりました。」

丁寧にお礼をして、これは落ちたな、という思いで次へ向かう途中、仲間の一人もいくつかの面接を終えて向かいから走ってくる。私も合わせて走ったところで、持っていたカバンの口が突然ガバーーと開き、中身が全て零れ落ちた。

出発する前日に購入した丈夫そうなカバンだったが、入口のバネが取れて、ばねも紛失。もう元通りにならなくなった。残りの就職活動の期間、カバンの口は開きっぱなしとなった。中学生の頃の女子のカバンを脇に抱えて持つ、みたいな持ち方をせざるを得なくなった。

2日目も同様、就職なし。残りの4名は数企業から二次面接と内々定を獲得。2日目の15:00ころ、予行練習として来ていた仲間が、「夕飯のレストラン探しに行かない?」と声をかけてきた。しかも間髪入れずに「今日も全滅って聞いたからさ 笑」と来たもんだ。「うん、滑りだしたら止まらないね」とレストランを探しにいった。車の中で私は密かに大挫折を感じていた。

その年の冬休みにも東京でキャリアフォーラムに出たが、全滅。大学3年から始めた就職活動という意味では、赤壁の戦い曹操軍並みの敗退だ。

ここで日本の帰国を諦めた。というよりも仕事がないまま帰国した場合、仕事が見つからないと思ったからだ。意を決して大学卒業後も米国に残って仕事をしてみようと考えた。

海外で生きることの厳しさ

まずは仕事先を探さなければいけない。大学を卒業して国内でオファーされている日系の仕事をまずは探した。

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運良く日本大使館での仕事を友人が紹介してくれて応募してみたら、すぐに受かったのだ。赤壁の戦いからは考えられない出世である。大使館は日本の公務員、公務員向けのビザが下りるということで、最初は学生ビザについている就労ビザで働いていた。その期間を半分くらい使った後で、日本の本部より永住権を持つ人のみを雇う旨、方針が変わったという連絡がきた。

赤壁の戦いはまだ終わっていなかったのだ。

すぐさま次の仕事を探していた時に、偶然出会ったのが海外のどこの拠点にもある、駐在員の子供のための日本人学校。日本から招聘されている教員の方と知り合うことになり、教員になることを勧められた。このスムーズさは、強運がいいと言わざるを得ないほどのスピードだった。面接もすぐに合格し教員の道を4年ほど経験する。

しかし、ここでも挫折は続いた。その日本人学校、実は土曜日のみの学校なのだ。平日の仕事がなければ生活が困難だ。当時は、ルームメイトや知り合いの家に居候を繰り返しフルタイムの仕事が見つかるまで凌いだ。

転々と変わる職

学校、テクニカルサポートのフルタイムの職が見つかり、今度は学校をやめることにした。すると3年ほどして、人生初のレイオフ。これがアメリカではよくある突然の解雇通告というやつか、という挫折を経験した。

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これを機に、営業という職に鞍替えをした。この転職を機に、住む場所もVAからNJへ移る。しかし、ここも激務の末、2年足らずで転職をしそこで5年弱の就労を経て、日本へ帰国することになる。

この営業を始めたころから日本帰国までの間に、結婚と離婚を経験した。

離婚の問題が持ち上がった頃は、職場でパワハラがあり、本部に報告をすることを決めた。が故に、その職場で働きにくくなることを鑑み退職もした。この時に同時進行で進んでいたのが離婚の問題。相手に他に思う人が出来てしまったのだ。そして離婚に際し住んでいる場所を引っ越すことにした。

そこは一人で住むには経費が掛かり過ぎたためだ。何とか別のとアパートへ引っ越し、そこで帰国を考え始めた。

退職、離婚、日本への引っ越しの3つが同時進行することになった。どれにも大きな挫折を感じ鬱になるかとも思ったが、一つずつ解決することにして、まずは離婚を成立するこ、退職の時期を確定すること、引っ越しのためにものを捨てることの順で始めた。

引っ越すための荷物を航空便で運ぶ際、17年の荷物がわずか7つの箱で収まった。

ここで取り敢えずの挫折を終え37歳になっていた。

これからも挫折は続くが、米国から帰国するまでのGreat Depressionだったと思う。その代わり精神的な強さは得られた。そういう意味で、自分にとってつらい経験は、必然に起こり、これからのために強くなれという天の声なんだと考えるようにしている。

言い換えると、精神的な強さを求められる何かがこの先に待ち受けているんだと信じている。

占いをすると、どこ行っても大器晩成を言われる。その晩成はいつ来るのでしょうか?もし神様とアポをとれるのだとすれば、まず聞きたい質問です。

大器晩成と同じ頻度で、「後世、大金を手にします」と書かれてあります。晩成もお金もいつをさしているのか。使えなくなるころに手にする可能性もあります。だとすれば、人のために使いなさい、という意味だと捉えています。

物事は捉え方次第で全て光が差している

これが今まで生きた上での結論です。

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モノやコトは一元的な捉え方をすると、挫折や不安に感じるけれど、見る観点や捉え方を少し変えるだけで、いい教科書になる。物事のいい部分だけを見て前進することを勧めます。

早くに成功を収めたいのであれば、つまずいてしまう技能、人間関係は全てスキップして、大きく前進できることだけを選び信念を貫いて下さい。

「苦手を克服」なんていう言葉もありますが、克服できないうちに寿命が来たら元も子もないですよ。苦手なことは、それを得意とする人に任せ、その分野を諦めていいと思う。自分の得意なことだけで必ず自分が信じるものを掴めるように世の中はできています。できていないと思うなら、物事の暗い部分を見続けている証拠です。

今まで認められない人生を送っていても、どこかで誰かがあなたを見ていて、それなりに評価をしています。それに気が付いていないだけ。とにかく、人のために生きるのではなく、自分のために限られた時間を有効活用して下さい。

 


 

【英語】Day 3 GRIT

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やりぬく力

GRITも正確に意味を伝えられる日本語がない。しいて言うならという日本語訳はあるものの、「いただきます」に相当する英語が見つからないのと同じで、英語と日本語の間には、簡潔に表現できない言葉やフレーズがいくつかある。

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https://unsplash.com/photos/yEKFixUQydo

今回のGRITは、Engageよりも聞きなれない言葉だと思います。ビジネスの会議や日常会話にもあまり出てこないかもしれません。しかし、マインドとして成功者の頭の中には常に存在している単語です。

  • 生まれ持った才能・知能は関係がない
  • 失敗を恐れず挑戦することが重要
  • 長期間、継続的に粘り強い努力を要する

この1つの単語に上記のような長い意味が含まれています。

どの世界でも求められる誰でもが出来る挑戦ですが、この必要性を一番感じるのは、子育てをしている時、または家族に対してですね。

子供は何があってもあなたの子供

付き合っているだけの恋人や配偶者であれば、合わないと思えば別れることができますが、子供は何があっても自分の子供であることは変わらない。離婚をしても子供は依然あなたの子供。育てることにかかる労力は変わりません。

私には二人の娘がいて、生まれて上の子が3歳になる年の3月からコロナが蔓延しだしてリモートワークに切り替えました。昨年の9月には下の娘も生まれ半年くらいでコロナ禍となりました。

リモートワークで変わったことがありますが、私の場合は劇的に変わりました。

  • 一日の勤務時間の半分は、子育てと家事
  • 夕飯を毎晩作るようになった
  • 買い物を9割型私がする
  • 夕飯後、寝る前に部屋の片づけと掃除(子供が散らかすため)
  • ウンチ時のおむつ替え
  • 娘の朝ごはんの当番
  • 娘の朝のシャワーの当番
  • 昼間の掃除と洗濯は妻

自分で実際に毎日このルーティンを続けてみてGRITを感じました。

一見すると見返りがない育児

子育ても家事も、頑張れば達成できることですが、見返りはないことです。仕事でのGRITには運が良ければボーナスが就くでしょう。もっと言うと自分のボーナスのために他人を犠牲にしてまでも自分の目標を達成して利益を得るのがビジネスのGRIT。

しかし、家族に対してのGRITは、相手のために自分の時間を犠牲にします。見返りのボーナスがあるわけでもありません。無給の仕事です。片付ければ、子供はすぐに散らかします。そして24時間続きます。子供が小さければ小さいほど、夜泣きの可能性も高いです。それでも「やり抜く」必要があります。

子供は、大人の力なしでは前へ進むのが困難だからです。

私が、料理、子育てをして、短期だった妻の癇癪も激減しました。最初は、自分ばかりがお金も稼いで、家事も育児もとフラストレーションがたまるのかなと思ったのですがそうはならなかったのです。

使われると思わずに学びを楽しむ

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https://unsplash.com/photos/uB7q7aipU2o

理由は分かりませんが、料理に関しては、YouTubeレシピを見ながら無理なくレパートリーを増やしていきました。重要なのは、難なく作れるレシピを見つけ完遂することが出来ることです。これを1週間で回していくと、いくつかは記憶に残るようになります。残れば、新しいのを試します。そのうちに、料理が楽しくなってきました。それがフラストレーションにはならなかった理由かもしれません。見返りはないように見えますが、料理の技術と習得したレパートリーは立派な見返りです。

次に皿洗いに関してです。うちは皿洗いは、どちらがというのはなく、必ずどちらかがやります。気分です。この習慣のお陰でキッチンは、皿が洗い終わるまではカオスになりますが、一瞬で綺麗になります。この習慣をやりぬいた見返りは、「どんなカオスも瞬殺できる自信」です。

次に掃除に関してです。私は、寝る前の掃除を主に行っています。食後に子供が遊んだものが散乱しているのをもとに戻し、掃除機をかけ、食事後に床にこぼしたであろう食べ物によるべたつきを雑巾がけします。2回は昼間妻が片付けますので、夜は一階だけ。これがストレスにならなかったのは、YouTubeチャンネルの中の「Cleasning Professional」という言葉で検索して出てきた動画見るようにしました。何かいい掃除の方法はないかというのを見つけるために。

結局、家で応用できるのは少なかったですが、掃除に興味を持つことが出来ました。

ストレスをためない理由は、「なんでこれが私の仕事なんだ」と思うことにあると思います。いやいややるから不満になるし、担当は誰、みたいに決めてもストレスになります。うちは割り当てられたわけではないですが、ルーティンになるように最初「やり抜いた」ことが ストレスから抜け出せたコツだったと思います。

ストレスをすれすれで切り抜ける方法は、YouTubeを見ることです。最近は昔以上に一般の方が動画をアップしていますので、自分と同じ社会的ステータスを持った方々が、一方通行だけど色々と教えてくれます。普通に面白く学べるのと、発見があるのが興味を抱かせてくれる理由だと思います。

子育ての達成感は成人してから

子育てのブログのコメントに、「うちの子は違うから」「そういうのはお金があるから出来ること」とかネガティブなコメントも多く寄せられますが、そういう人の気持ちは正直、すごい理解できます。

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https://unsplash.com/photos/WA2EE7YtzC4

実際の例で言うと、うちの母は、子育ての際、「あなたたちは、よく食べたから、食べさせる苦労というのはなかった」とか「ここまでなくことはなかったから、そういう意味では楽させてもらった」ということを話していました。

うちの娘は、夜中に突然のギャン泣き、ごはんをなかなか食べない、ということに多くの苦労があります。リモートワークの際に、遊びの相手をしてあげられないと、泣き続けることもありますし、上の娘は3歳ですが年を重ねるほど赤ん坊化しているようにも見られます。

だからと言って、そういう子達が優秀な大人になれないかというとそういうわけではないと思います。誰でも最初は、東大へ行ける素質はあるでしょう。もしくは東大まで行ったけど、人間としてエリートにはなれなかった人もいるでしょうし、高卒だけど資質はエリートそのものという人もいます。

正直、教育に正解なんてないと思うんです。その子にあっていれば、それがベストな教育だと思います。親が望む学校へ行ってくれなかったとしても、それが失敗なのでしょうか?失敗ではないですよね。その子の人生は、親のレールの上にあるわけではなく、生まれた時から少しずつ敷設されていくわけですからね。

家庭が笑顔で満ちていることに間違いはない

と思います。これが私の結論です。笑顔にも色々ありますが、余裕がなければ笑顔はそもそも出ません。子供との接し方に関係なく、人と接する際には心に余裕があればあるほどいいと思います。

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私の母は、小さい私と兄には厳しかった。怒られた経験しか覚えていないくらい厳しかった。厳しく面倒を見てくれたという感じでしょうかね。共働きで家事は全てワンオペが普通だった当時を考えれば、ストレスはかなりのものだったでしょう。

米国にいた頃、父親が子供の世話をする姿を当たり前のように目にする。日本でも今は父親が面倒を見る姿を見るものの、米国と比較すればまだまだ少ない。父親の育児休暇の話も出てきているが、未だせこいレベルだと思っている。

今回、下の娘の出産による特別休暇が何日あるかを会社に聞いたが、わずか2日だ。上の娘を出産する際、海外で分娩だったため休暇を取る際にも2日しかない、という。海外で生む場合、移動日にしかならない。ないより何倍もましだが、有給で1週間取れる会社でも2日なのだ。有給と出産のための休暇とどう違う?と思うが、世界的にも国民の休日がこんなに多いなら、国民の休日を減らして、育児休暇を2週間出しても問題はない。この2週間で会社の未来を左右するほどの売上を損失するなら、そもそもその組織の体制に問題があると言える。

母親に笑顔の余裕を与えるためにも育児は旦那さんが担当してあげて欲しい

賛否両論しかないと思うが、旦那さんが仕事でお金を稼いでもいるのに、という声は多いと思う。しかし、そこを比較で出せるのは、奥さんが専業主婦の場合のみだ。今は共働きは普通。私の子供の頃でさえ、共働きは普通だった。奥さんもフルタイム働いたうえで、旦那だけが疲れたから面倒見れないといった場合、その理屈は通らない。

家計のメインを稼いでいるのは自分だ、という言い分もあるだろう。しかしながら、コロナ禍で分かったと思うが、ご主人様型の8割型は、出社しているだけも多い。何を言おうが、リモートになって、部下の管理が出来ない、とか、正直、することがなく暇になった上司たちは多いはずだ。

その間に、共働きの奥さんたちは、その暇をしている人達の下働きをして、尚、帰ってから、保育園に子供を迎えに行き、夕飯を作り、皿を洗い、子供を寝かしつけ、旦那にもお茶を出す。しかも、仕事を上がれば、全て無給の仕事だ。フルタイムの後、介護の仕事をしてた方が、給料が払われるだけ何倍もいい。

更に、これだけ手塩にかけて育てても、高校や大学に入れば、親からは離れるし、男に関しては結婚してしまえば、実家に孫を見せに来ることも非常に少ない。来るとすればお金を普請に来る時くらい。あれだけ、汗水たらして働き、手伝ってもらえないまま漸く子育ての責任から解放されても、自分に返ってくることは殆どない。老後の貯蓄も子供が成人になったときに、車や家を購入する際にいくらか援助してくれ、などという声も多いはずだ。そうでなければ、あれだけのタワーマンションを若い世代が買えるわけがない。

これだけ見返りのない育児、一人にさせるのは忍びないと思いませんか?せめて子供だパパ、パパと可愛く甘えてくれている間だけでも、メインで育児してあげてはどうでしょう。やり抜くのです。人生の最初のGRITは、ここにあると思います。

どの書籍にもビジネスしか触れないので、育児に触れてみました。奥さんの気持ちが離れる前に、奥さんを助けてあげて下さい。無給の24時間の仕事の辛さを奥さんだけにさせないで下さい。

有能なリーダーは、自分の利益を犠牲にして、他人のために動きます。育児がまさにそうだと思います。有能なリーダーになることを望むなら、まずは誰でも出来ることから始めてみてください。

 

 

【英語】Day 2 Engage

Engageはよく使われるが和訳が難しい

ビジネス英語で好んで使われる単語があります。レジメに書かれてあると、もしかしたらスクリーニングで引っかかりやすかったりするかも。

英語のプレゼンがグローバルから降りてきて、日本のお客様、またはチーム内に共有する際に翻訳をしますが、いつもスムーズに和訳できない単語があります。その1つめがEngageです。

学校や辞書では「従事する」と習いますが、その訳をそのまま使えないのがEngage。

しかしながら、このEngageは、ビジネス会話でよく使われています。

人事の人が日々注力していることの一つとして「社員のインゲージメントを高める~」という言葉を聞いたことはありませんか?また「社員のインゲージメントって何?」っていう疑問を持つ人もいるし、何度も聞くから何となくこういうことでしょ?っていう感覚で意味を把握している方多いのでは、と思います。

Engagementの部分をインゲージメントとカタカナ英語に置き換えるだけの場合、2つの理由があって

  1. 日本語に訳した方が寧ろ意味が伝わりにくい
  2. 英語自体が日本語として浸透している

に集約されると思います。

Engageは、必ず「2つのモノや人や事が相互に関わる」ことが前提になります。意味が分からない時はイメージで覚えると分かりますが、その代わり瞬時に日本語で説明するのに時間がかかることが多いので、「インゲージメント」とそのまま訳すことも多いです。ですので「インゲージメント」と言われたら「2つのモノや人や事が相互に関わる」をイメージして下さい。

人事部が働き方の改革をする際に「社員のインゲージメント」を高めるのが急務で…とか「エンゲージメントサーベイ」なんて言葉も聞きますよね。どれだけ社員が会社に対して満足しているか、不満に思っているかのアンケートです。不満に思って組織とのかかわりを出来るだけ避けている状況が、「Engageしていない」ということです。訳しにくいですよね。だから、超意訳で対応する英語なんです。日本語に全く同じ単語はないのかもしれませんね。一般人レベルの語彙では。

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一言で言い表せないことが多いので、インゲージメントとして訳文に載せることで、2段階の理解を求めていると思います。自分が訳すときも、カタカナでインゲージメントと書いた方が楽だし、その訳が何度も出てくることで読み手側も、日本語英語として理解し始め、その日本語英語の意味を知るようになります。

あと、戦争映画や戦争シューティングもののゲームで、作戦を開始するまさに今から飛び出そうとする時に「Engage」って言ってますよね。文字通り、

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「作戦に従事する」

って意味だと思いますが、戦地で「よし、作戦に従事するぞ!」って走りながらいうのは、長いし舌を噛みそう。「よし、行くぞ」くらいが自然でしょう。正直、そういう状況で口にする言葉は人それぞれ、それが全てENGAGEの訳であってもいいと思っています。

 

文章の流れ的にしっくりきていたら、超意訳でもいいと思います。面白いし。

 

筋トレでもEngageという言葉はよく出てきます。

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筋トレの時のEngageは、「意識して」っていう意味だと分かりやすいかもです。腹筋を鍛えている時、「腹筋だけに負荷がかかるよう意識して~」とトレーナーがいう時に使うのがEngageです。

言葉が意図している意味は、フォーカスするっていうことです。

フォーカスしている時は、意識していますよね。

  • 人間と組織で使われれば、人間が組織を意識する
  • 人間と作戦で使われれば、人間が作戦を意識する→集中する
  • 人間と筋肉で使われれば、意識する→使う

「意識する」という訳し方から入ると意訳しやすいと思います。

 


 

【英語】Day 1 英語上達で言えること

英語に関するYouTubeやブログは非常に沢山ある。自分に合うのがどれかを探すのも大変だけれど、こういうものには世界はない。『自分が探していた疑問の回答がそこにあるかないか』、それが全てでしょう。

自分には、5年間の米国での就学経験と12年間の就労経験がある。就労も英語を使っていたけれど、英語が上達したなと思うのは帰国してから。会話レベルでの成長は、帰国後に変わったかどうかで言うと、それほど変わっていないと思う。しかしながら、ビジネス英語、会社で外国人上司にプレゼンする際の表現力は上達したような気がする。

人によって判断はまちまちだと思うが、上達を押し上げてくれる要因は

責任がその発言にあるかないか

というのが持論。その発言をしている時の、自分の責任の大きさがどれほどのものかで上達の速度が変わっている気がする。

経験で言えるのは、勉強をする環境レベルによって、身につく速度が変わっている。

速度1 独学で漠然と上達したくて勉強している

速度2 勉強方法がテキストではなく、実践のみ(恋人が外国人など、毎日の生活の一部になっている)

速度3 会社の同僚の多くが外国人で、常に英語でコミュニケーションをとらないといけない。

速度4 会社の同僚が外国人で日本人も半分ほどいるが、顧客が全て外国人でメールも電話でのサポート等も英語で行わなければならない。

速度5 速度3同様、日常的に職場で英語を話さなければならないが、部長やCEO等の上級職についていて、会社の方向性や業績、時には海外本部と予算を取るために闘わなければいけない立場にある。

が経験で判断でいる勉強の環境レベルである。

 

配偶者や恋人が外国人でも上達は早くないのか

速度1と比較すると早いというのが見てきた上での回答。配偶者や恋人が外国人の場合で英語を流暢に話せる人は、「予め話せた」人が多い。もちろん、「予め」レベルになるためには、何度も話す機会があったからに他ならないが、話せなかった人が一人目の外国人の恋人からそのまま配偶者となって何年も一緒にいる夫婦を見てきたが、必ずしもうまいとは限らない。寧ろ、独学で教科書だけで勉強をしてきて、英会話は全くしてきていない人と同じレベルの会話力の人は沢山いる。

この事実から見て取れるいいニュースとしては、流暢に話せなくとも、意思疎通ができるということだ。もちろん、お互い完璧ではないので、特に第二言語の方が会話のメインになっている側は、自分の言いたいことを伝えきれずにフラストレーションをためていることだろう。

しかし、人に伝えるのに重要なことは、言葉の数ではない。

短くて伝えたいことだけを伝える短い文章

特に英語に関しては、これが話せることが、上達のカギになる。

日本語は文化的に、回りくどく話す言語だが、英語は必要なことだけを端的に伝える仕組みになっている。

アメリカの大学の教科書は中学生レベルの表現方法で書かれている。文章の組み立て方らも非常にシンプル。だから、日本語の教科書で勉強するより分かりやすいと言える。日本は、学術書は難しく書かれている。そう書かなければいけないのですか、と思えるほどに複雑で難しい書き方をする。

文章の組み立て方が、理解やコミュニケーションの仕組みになっていると考えて間違いない。

速度3 会社の社員の中で殆どが外国人の場合

これは、速度2と同じくらいの要素かと思う。外国人の恋人、友人、配偶者が出来ない人バージョンと考えると分かりやすいだろう。

この環境下でも上達が遅くなる要素は沢山ある。

  • 会議の場でも、聞くだけで発言する必要がなければ発言しないまま乗り切れる
  • 社員同士のパーティーがあっても出席をしないという選択肢もある
  • 全員参加の場合でも、会話を最小限に抑えることが出来る。パーティーの間中、人があまり来ない場所に移動して、個人的に友人と日本語で電話して時間を凌ぐことだってできる。

どれ程、外国人が周りにいる環境であっても、あなたでなければならない発言が存在しなければ責任を伴わないので上達に時間がかかる。

この環境が、速度2と比較して上達の意味で上にあるのは、仕事でEmailは英語で沢山送受信している。社内での会話をチャットで済ます会社も多いと思う。そういう英作文には強い。

話せればかけるんじゃないの?と思っている人がいるが実は微妙に違う。口語はある程度、文法が崩れていようが伝わればいいという状況が多い。しかし、チャットは口語でOKだが、ビジネスメールを口語で書くわけにはかない。日本人で外資系で働いている人の多くは速度3に属している人が多いのではないかと思う。

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私は、米国での就労で1社だけ米国のオーナー企業で働いたことがある。自分しか日本人がいなかった。この時点では、速度3なのだが、カスタマーサポートをしていたため、アメリカ人の消費者に対して、英語でメールを返信しなければならなかった。この要素が自分の英語の能力を急速に高めた。

 

カスタマーサポートの返信の多くはコピペひな形

消費者に対してのカスタマーサポートをしている人は、自分が使いやすいコピペ雛型を持っていると思う。私も当時の上司が非常にサポーティブで、メールを送る際に、送る内容の英語に誤りがないかを見てもらったりしていた。上司も協力してくれた。

その上司が書いた英語の返信をコピペ雛型として蓄積していったのだ。

カスタマーサポートの問い合わせ内容の多くは、いくつかのカテゴリーに集約される。一般的な問題の場合は、コピペでの対応がよく使われる。自分が問い合わせる側の時も、コピペ対応だなと思えるものは、更にサポートに問合せするのはやめ、YouTubeGoogle検索で回答を見つけるようにしている。

このコピペ雛型の書き方を覚えたことで、ビジネスメールの書き方を覚えた。

実は、学生の時にはまだ気が付いていなかったのだが、ビジネスメールでは一人称よりモノや事を主語にもってきて、過去分詞の形で書くことが多いことに気が付いた。

また未来形はWILLだけではなくto~という書き方もよく使われている。今思えば予備校の先生がそんなこと話してたな、と思い出したけど、当時は受け身で受講しているので全く身につかなかったわけだ。

速度4 対応する顧客が外国人で自分でなければいけない場合

ここで初めて大きな責任がついてくるため、経験したことが記憶に残ったり習得したりというレベルに変わる環境下だと思う。

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自分が米国でカスタマーサポートをしたのも、メールでのやり取りだったにせよ、回答を上司や同僚からもらう英語でもらうわけで、その内容を一字一句漏らさぬようにと集中力が高まる。その瞬間が一番習得に結びつくと思われる。

言語に関わらず習得に必要なのは時間ではなく集中力。3時間以上勉強をし続けても、実際に習得に使われる集中力は30分くらいのもののはず。30分ぶんの知識が身につき後は記憶から忘れ去ってしまうことの方が多い。であれば、最初から30分しかしないでいいと思う。

私がカスタマーサポート業務を行っていたころは、午前中に集中してコピペ雛型を活用しながら、数をこなして午後には問い合わせ待ちのメールがない状態にしていた。メールが来ない時間は、自己啓発に時間を使っていた。要は、8時間の拘束があっても、実際に必要な時間は非常に短いということ。それ以外の時間は、惰性に過ぎるが作業をする時間となっていることが多い。職場だと、コーヒーブレイク、たばこ休憩、移動、メール処理、経費精算、稟議作成、会議、資料作成など生産をしない作業に多くの時間を費やしている。

 

速度5 上級職に就いていてグローバルに情報発信をする義務が生じている

この環境下だと、会社での言動にはどれも責任が伴う。この段階だと流暢でネイティブのような発音で話せるのが当然と思う人もいるかもしれないが、正直、「話せる」というのがキーではなく、「何を伝えられるか」が最も重要。

TEDに出ている日本人の中でも決して流暢で発音もきれいでもない人も登壇する。それは「何を伝えられるか」を持っているからだ。伝える内容が会社の方向性やビジョンを伝えるものであれば、当然、責任も大きくなる。その責任の大きさが上達のスピードを速める。

最後に必要なのは、「上達しようとする意志と努力」。この「何を伝えられるか」を持った人でグローバルの仕事をしている人でも、「是が非でも自分で伝えたい」と思ってない人であればもちろん外国語なんて話せるようにはならない。どんなに無理やりでもいいから、伝えようとし続ける意思と根気が必要。

モノマネに似ている

最後に外国語の習得は、モノマネに似ている気がする。

モノマネのタレントさんは、歌真似がそっくり。特徴を掴むのがうまい。英語の歌を歌わせても本物そっくりだ。しかし、彼らが英語で会話をしているのは見たことがない。でも、絶対上手になれると確信している。

自分が英語の上達に頭を悩ませいた時期、クラスが終わり教室から寮へ戻るまでの道すがら、周りに人がいないのを確認しては、覚えたばかりのフレーズをアメリカ人が話したそのままの言い回しで、小声で独り言でマネしながら岐路についた。周りから見たら怪しい姿だが、舞台俳優が人のいないところで練習するのに似ている。

実際、その文章がどういう単語の組み合わせで出来ているのかが分からないと仮定しよう。聞こえたままを口に出すことが、一番、本物の発音に近づけると思っている。

どの外国人もアクセントが取れない人がいるのを多く見かけるけれど、それは言語を視覚的に理解していて、音で取り入れていないんじゃないのかなといつも思う。俗にいう、日本語英語を流暢に話す人も、その発音がアメリカ人が話す発音とは違うことは絶対に認識しているはず。

にも拘わらず、変わらずに日本語英語アクセントで話し続けるのは、自分の発音が間違っていないという思いがあるからだろう。

米国の州である「Conneticut」という英語

日本語で表記すると「コネチカット

英語の発音は「ケネリケッ」と聞こえる

コネチカットと是が非でも話す日本人の方に「アメリカ人はコネチカットと発音しているように聞こえますか」と質問したら、「聞こえない、でも学校でそう習った」なんて風に答えるのではないでしょうか?

つまり、現地の人間の本物の英語よりも、学校の先生の方が正しいのです。だから、日本人が英語話せないというのは、学校の先生が話さないか、英語を会話の一部として教えていないということなんでしょうかね。

仮に日本にアメリカ人の英語の教師しかいないとします。そして、日本語を一言も理解できない方しかいないとします。すると、その先生は、英語を英語で教えていきます。

生徒がきょとんとした顔になって、分かってないのかな、と思っても日本語が話せないので、是が非でも英語で英語を教えていきます。これを繰り返すと不思議と、英語で説明している英語の意味が分かってくるんです。その前に、分からないはずだった英語の単語一つ一つを耳が拾っていけるようになっていくんです。ここで重要なのは、この環境が一方通行ではない対話の環境になっているからです。

一方通行の環境だと上達しないんですよね。映画の字幕が証明しています。

映画の字幕で英語が分かるようになるのであれば、日本人はほぼ8割がた話せていますよ。映画の字幕の場合は、フォーカスは字幕にあって、英語の部分はどちらかというとBGMに近いと思う。対話だと英語に集中するため後に単語を拾えるようになるんだと思う。

  • 映画の字幕と対話では、集中している個所が違うということ
  • フォーカス知る部分が習得に繋がること

この二つだと思います。

仕事の仕方も同じで、集中したところが実績になっているはずです。

逆に言えば、実績を出したいところだけに集中した方がいいということです。

 

もう一度、仕事の仕方と学習の仕方を見直してみるのも悪くないです。