【英語】Day 2 Engage

Engageはよく使われるが和訳が難しい

ビジネス英語で好んで使われる単語があります。レジメに書かれてあると、もしかしたらスクリーニングで引っかかりやすかったりするかも。

英語のプレゼンがグローバルから降りてきて、日本のお客様、またはチーム内に共有する際に翻訳をしますが、いつもスムーズに和訳できない単語があります。その1つめがEngageです。

学校や辞書では「従事する」と習いますが、その訳をそのまま使えないのがEngage。

しかしながら、このEngageは、ビジネス会話でよく使われています。

人事の人が日々注力していることの一つとして「社員のインゲージメントを高める~」という言葉を聞いたことはありませんか?また「社員のインゲージメントって何?」っていう疑問を持つ人もいるし、何度も聞くから何となくこういうことでしょ?っていう感覚で意味を把握している方多いのでは、と思います。

Engagementの部分をインゲージメントとカタカナ英語に置き換えるだけの場合、2つの理由があって

  1. 日本語に訳した方が寧ろ意味が伝わりにくい
  2. 英語自体が日本語として浸透している

に集約されると思います。

Engageは、必ず「2つのモノや人や事が相互に関わる」ことが前提になります。意味が分からない時はイメージで覚えると分かりますが、その代わり瞬時に日本語で説明するのに時間がかかることが多いので、「インゲージメント」とそのまま訳すことも多いです。ですので「インゲージメント」と言われたら「2つのモノや人や事が相互に関わる」をイメージして下さい。

人事部が働き方の改革をする際に「社員のインゲージメント」を高めるのが急務で…とか「エンゲージメントサーベイ」なんて言葉も聞きますよね。どれだけ社員が会社に対して満足しているか、不満に思っているかのアンケートです。不満に思って組織とのかかわりを出来るだけ避けている状況が、「Engageしていない」ということです。訳しにくいですよね。だから、超意訳で対応する英語なんです。日本語に全く同じ単語はないのかもしれませんね。一般人レベルの語彙では。

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一言で言い表せないことが多いので、インゲージメントとして訳文に載せることで、2段階の理解を求めていると思います。自分が訳すときも、カタカナでインゲージメントと書いた方が楽だし、その訳が何度も出てくることで読み手側も、日本語英語として理解し始め、その日本語英語の意味を知るようになります。

あと、戦争映画や戦争シューティングもののゲームで、作戦を開始するまさに今から飛び出そうとする時に「Engage」って言ってますよね。文字通り、

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「作戦に従事する」

って意味だと思いますが、戦地で「よし、作戦に従事するぞ!」って走りながらいうのは、長いし舌を噛みそう。「よし、行くぞ」くらいが自然でしょう。正直、そういう状況で口にする言葉は人それぞれ、それが全てENGAGEの訳であってもいいと思っています。

 

文章の流れ的にしっくりきていたら、超意訳でもいいと思います。面白いし。

 

筋トレでもEngageという言葉はよく出てきます。

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筋トレの時のEngageは、「意識して」っていう意味だと分かりやすいかもです。腹筋を鍛えている時、「腹筋だけに負荷がかかるよう意識して~」とトレーナーがいう時に使うのがEngageです。

言葉が意図している意味は、フォーカスするっていうことです。

フォーカスしている時は、意識していますよね。

  • 人間と組織で使われれば、人間が組織を意識する
  • 人間と作戦で使われれば、人間が作戦を意識する→集中する
  • 人間と筋肉で使われれば、意識する→使う

「意識する」という訳し方から入ると意訳しやすいと思います。