【英語】Day 3 GRIT

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やりぬく力

GRITも正確に意味を伝えられる日本語がない。しいて言うならという日本語訳はあるものの、「いただきます」に相当する英語が見つからないのと同じで、英語と日本語の間には、簡潔に表現できない言葉やフレーズがいくつかある。

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今回のGRITは、Engageよりも聞きなれない言葉だと思います。ビジネスの会議や日常会話にもあまり出てこないかもしれません。しかし、マインドとして成功者の頭の中には常に存在している単語です。

  • 生まれ持った才能・知能は関係がない
  • 失敗を恐れず挑戦することが重要
  • 長期間、継続的に粘り強い努力を要する

この1つの単語に上記のような長い意味が含まれています。

どの世界でも求められる誰でもが出来る挑戦ですが、この必要性を一番感じるのは、子育てをしている時、または家族に対してですね。

子供は何があってもあなたの子供

付き合っているだけの恋人や配偶者であれば、合わないと思えば別れることができますが、子供は何があっても自分の子供であることは変わらない。離婚をしても子供は依然あなたの子供。育てることにかかる労力は変わりません。

私には二人の娘がいて、生まれて上の子が3歳になる年の3月からコロナが蔓延しだしてリモートワークに切り替えました。昨年の9月には下の娘も生まれ半年くらいでコロナ禍となりました。

リモートワークで変わったことがありますが、私の場合は劇的に変わりました。

  • 一日の勤務時間の半分は、子育てと家事
  • 夕飯を毎晩作るようになった
  • 買い物を9割型私がする
  • 夕飯後、寝る前に部屋の片づけと掃除(子供が散らかすため)
  • ウンチ時のおむつ替え
  • 娘の朝ごはんの当番
  • 娘の朝のシャワーの当番
  • 昼間の掃除と洗濯は妻

自分で実際に毎日このルーティンを続けてみてGRITを感じました。

一見すると見返りがない育児

子育ても家事も、頑張れば達成できることですが、見返りはないことです。仕事でのGRITには運が良ければボーナスが就くでしょう。もっと言うと自分のボーナスのために他人を犠牲にしてまでも自分の目標を達成して利益を得るのがビジネスのGRIT。

しかし、家族に対してのGRITは、相手のために自分の時間を犠牲にします。見返りのボーナスがあるわけでもありません。無給の仕事です。片付ければ、子供はすぐに散らかします。そして24時間続きます。子供が小さければ小さいほど、夜泣きの可能性も高いです。それでも「やり抜く」必要があります。

子供は、大人の力なしでは前へ進むのが困難だからです。

私が、料理、子育てをして、短期だった妻の癇癪も激減しました。最初は、自分ばかりがお金も稼いで、家事も育児もとフラストレーションがたまるのかなと思ったのですがそうはならなかったのです。

使われると思わずに学びを楽しむ

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理由は分かりませんが、料理に関しては、YouTubeレシピを見ながら無理なくレパートリーを増やしていきました。重要なのは、難なく作れるレシピを見つけ完遂することが出来ることです。これを1週間で回していくと、いくつかは記憶に残るようになります。残れば、新しいのを試します。そのうちに、料理が楽しくなってきました。それがフラストレーションにはならなかった理由かもしれません。見返りはないように見えますが、料理の技術と習得したレパートリーは立派な見返りです。

次に皿洗いに関してです。うちは皿洗いは、どちらがというのはなく、必ずどちらかがやります。気分です。この習慣のお陰でキッチンは、皿が洗い終わるまではカオスになりますが、一瞬で綺麗になります。この習慣をやりぬいた見返りは、「どんなカオスも瞬殺できる自信」です。

次に掃除に関してです。私は、寝る前の掃除を主に行っています。食後に子供が遊んだものが散乱しているのをもとに戻し、掃除機をかけ、食事後に床にこぼしたであろう食べ物によるべたつきを雑巾がけします。2回は昼間妻が片付けますので、夜は一階だけ。これがストレスにならなかったのは、YouTubeチャンネルの中の「Cleasning Professional」という言葉で検索して出てきた動画見るようにしました。何かいい掃除の方法はないかというのを見つけるために。

結局、家で応用できるのは少なかったですが、掃除に興味を持つことが出来ました。

ストレスをためない理由は、「なんでこれが私の仕事なんだ」と思うことにあると思います。いやいややるから不満になるし、担当は誰、みたいに決めてもストレスになります。うちは割り当てられたわけではないですが、ルーティンになるように最初「やり抜いた」ことが ストレスから抜け出せたコツだったと思います。

ストレスをすれすれで切り抜ける方法は、YouTubeを見ることです。最近は昔以上に一般の方が動画をアップしていますので、自分と同じ社会的ステータスを持った方々が、一方通行だけど色々と教えてくれます。普通に面白く学べるのと、発見があるのが興味を抱かせてくれる理由だと思います。

子育ての達成感は成人してから

子育てのブログのコメントに、「うちの子は違うから」「そういうのはお金があるから出来ること」とかネガティブなコメントも多く寄せられますが、そういう人の気持ちは正直、すごい理解できます。

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実際の例で言うと、うちの母は、子育ての際、「あなたたちは、よく食べたから、食べさせる苦労というのはなかった」とか「ここまでなくことはなかったから、そういう意味では楽させてもらった」ということを話していました。

うちの娘は、夜中に突然のギャン泣き、ごはんをなかなか食べない、ということに多くの苦労があります。リモートワークの際に、遊びの相手をしてあげられないと、泣き続けることもありますし、上の娘は3歳ですが年を重ねるほど赤ん坊化しているようにも見られます。

だからと言って、そういう子達が優秀な大人になれないかというとそういうわけではないと思います。誰でも最初は、東大へ行ける素質はあるでしょう。もしくは東大まで行ったけど、人間としてエリートにはなれなかった人もいるでしょうし、高卒だけど資質はエリートそのものという人もいます。

正直、教育に正解なんてないと思うんです。その子にあっていれば、それがベストな教育だと思います。親が望む学校へ行ってくれなかったとしても、それが失敗なのでしょうか?失敗ではないですよね。その子の人生は、親のレールの上にあるわけではなく、生まれた時から少しずつ敷設されていくわけですからね。

家庭が笑顔で満ちていることに間違いはない

と思います。これが私の結論です。笑顔にも色々ありますが、余裕がなければ笑顔はそもそも出ません。子供との接し方に関係なく、人と接する際には心に余裕があればあるほどいいと思います。

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私の母は、小さい私と兄には厳しかった。怒られた経験しか覚えていないくらい厳しかった。厳しく面倒を見てくれたという感じでしょうかね。共働きで家事は全てワンオペが普通だった当時を考えれば、ストレスはかなりのものだったでしょう。

米国にいた頃、父親が子供の世話をする姿を当たり前のように目にする。日本でも今は父親が面倒を見る姿を見るものの、米国と比較すればまだまだ少ない。父親の育児休暇の話も出てきているが、未だせこいレベルだと思っている。

今回、下の娘の出産による特別休暇が何日あるかを会社に聞いたが、わずか2日だ。上の娘を出産する際、海外で分娩だったため休暇を取る際にも2日しかない、という。海外で生む場合、移動日にしかならない。ないより何倍もましだが、有給で1週間取れる会社でも2日なのだ。有給と出産のための休暇とどう違う?と思うが、世界的にも国民の休日がこんなに多いなら、国民の休日を減らして、育児休暇を2週間出しても問題はない。この2週間で会社の未来を左右するほどの売上を損失するなら、そもそもその組織の体制に問題があると言える。

母親に笑顔の余裕を与えるためにも育児は旦那さんが担当してあげて欲しい

賛否両論しかないと思うが、旦那さんが仕事でお金を稼いでもいるのに、という声は多いと思う。しかし、そこを比較で出せるのは、奥さんが専業主婦の場合のみだ。今は共働きは普通。私の子供の頃でさえ、共働きは普通だった。奥さんもフルタイム働いたうえで、旦那だけが疲れたから面倒見れないといった場合、その理屈は通らない。

家計のメインを稼いでいるのは自分だ、という言い分もあるだろう。しかしながら、コロナ禍で分かったと思うが、ご主人様型の8割型は、出社しているだけも多い。何を言おうが、リモートになって、部下の管理が出来ない、とか、正直、することがなく暇になった上司たちは多いはずだ。

その間に、共働きの奥さんたちは、その暇をしている人達の下働きをして、尚、帰ってから、保育園に子供を迎えに行き、夕飯を作り、皿を洗い、子供を寝かしつけ、旦那にもお茶を出す。しかも、仕事を上がれば、全て無給の仕事だ。フルタイムの後、介護の仕事をしてた方が、給料が払われるだけ何倍もいい。

更に、これだけ手塩にかけて育てても、高校や大学に入れば、親からは離れるし、男に関しては結婚してしまえば、実家に孫を見せに来ることも非常に少ない。来るとすればお金を普請に来る時くらい。あれだけ、汗水たらして働き、手伝ってもらえないまま漸く子育ての責任から解放されても、自分に返ってくることは殆どない。老後の貯蓄も子供が成人になったときに、車や家を購入する際にいくらか援助してくれ、などという声も多いはずだ。そうでなければ、あれだけのタワーマンションを若い世代が買えるわけがない。

これだけ見返りのない育児、一人にさせるのは忍びないと思いませんか?せめて子供だパパ、パパと可愛く甘えてくれている間だけでも、メインで育児してあげてはどうでしょう。やり抜くのです。人生の最初のGRITは、ここにあると思います。

どの書籍にもビジネスしか触れないので、育児に触れてみました。奥さんの気持ちが離れる前に、奥さんを助けてあげて下さい。無給の24時間の仕事の辛さを奥さんだけにさせないで下さい。

有能なリーダーは、自分の利益を犠牲にして、他人のために動きます。育児がまさにそうだと思います。有能なリーダーになることを望むなら、まずは誰でも出来ることから始めてみてください。