ハイパーループ

役に立ちたい 

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筆者が偽りなく仕事において思っている一つの感情は、「人の役に立ちたい」ということに尽きる。なぜかというと、自分の仕事の変遷で、自分が消費者の立場に立って考えると「役には立っていなかった」と結論付けられるからだ。

政府系機関-公務員だが消費者向けの開庁時間が決まっており、当時は昼休みは閉庁。役所に取りに行く必要のある書類を昼休みに取りに行ければ、と思う人は多かったと思うが、一般の人が時間を取れる時間は、省庁は休み時間という有様だった。ネットや郵送での対応も当時はなかった。なんの役にも立っていなかった。→今では、郵送も対応、ネットは未だに未対応は多いかもしれない。

教員―海外駐在の子供向けの日本人学校。これは役に立てたと思った。

ゲーム会社―オンラインゲームの開発でサポートの仕事。当時の疑問、オンラインだが日本人は日本語サーバーで遊ぶ。折角オンラインなのに世界中の人と自分の言語を使って楽しめない。日本のピーク時間にアメリカで対応していたサポートデスクは、時差の関係で昼と夜は逆転なのでクローズ。これでは何の意味もない。→言語は自動翻訳の制度が上がり、世界の人と同時にアクセス可能。また海外の人は現地語でそのままコミュニケーション。言語ごちゃまぜがデフォルトになった。これにより、全世界の人と同時プレイが可能になった。

食品卸ー全く消費者目線の仕事ではない。消費者として考えた場合に買いたいとは思えない商品を、会社の政治的な理由で大量に販売。店に対して補填が多すぎる。メーカーに補填を求めすぎる。売れない商品が多い。店に置かれず売れないのは仕方ないが、置いても売れないものも多かった。知られていないというのも含め、人が求めるものを売っていなかったという印象が強く、もっと求められる商品を提供したいと何度も思った。

メーカー―日本で知られる有名酒類メーカー。さすがに日本人には喜ばれた。アメリカの酒屋へ営業すると、売れないからいらないと門前払いをされることは日常茶飯事。商品自体は、初めて飲むアメリカ人は、皆美味しいと喜んでいた。またここまで美味しいものがアメリカの商品に埋もれているのはもったいないという声は何度も貰った。人も少なく体系的な戦略ではなかったため、望んでいる人の住んでいる地区に拡販することが出来なかったことが悔やまれる。

このような経験をしてきて、総評は、どの職場も求められていない時代に販売していたが、全く人に知られていないのに、社内の政治だけは一丁前の職場で、民間企業の最低限の仕事を果たしたい、と思い続けてきた。

言い換えると、何か欲しいと消費者が思った時に、パッと思いつく企業に成長させたいという思いをまだ一度も叶えられていない。

前置きが長くなったが、Virginやイーロンマスク氏が進めているハイパーループ、Space X社の再利用できるロケット。いずれもSFの世界のような夢物語を実現させたものだ。

そういう仕事がしたい。食品や酒類を長く販売してきたが、世界を変える夢のドリンクとして販売されたとすればレッドブルくらいだ。飲料の価格が安くなる世の中で1本200円のドリンクを定着させたのは評価に値する。しかも安売りの店には卸さない徹底ぶり。飲料業界のiPhoneみたいな存在だ。

コロナで飛行機が軒並み使えなくなった。ハイパーループは、せいぜい一つの箱に5,6名が乗り、それがいくつかまとめてリニアモーターの中に入っているような設計。仮にコロナが襲っても、飛行機程の被害は出ないと考える。

飛行機を活かすなら、ハイパーループとロケットを組み合わせた、新型飛行機がないとコロナのような状況では、太刀打ちできないだろう。

ゲートをくぐったら、一人一人カプセルホテルのような容器に割り当てられる。それが飛行機に格納され、ロケットのように打ち上げられて、そのまま目的地に向かって下りてくる。今まで13時間かかっていた地域へも1/3の短縮で到着できそうだ。機内食は全てタッチパネルで選択すると、自分のカプセルへ自動配膳される仕組みにすれば、CAも最低人数で済む。

ここまでくるとハイパーループだけにした方がいいかもしれないが、ハイパーループには、長い円形の筒が建設されている必要がある。海の上か下を通っていなければ、外国へはいけない。ロケット式に上に打ち上げ、目的地に向かい直ぐに下りてくるようであれば、筒を作る建設費用と場所はいらない。

筆者は、中小企業でも大企業のグループ会社でも働いたことがあるが、いわゆる雇われ社長の大企業でしか働いたことがない。しかも、外資系となると、海外で発売されている商品を日本へもってきて販売する、まるで販社のような役割になっている法人が多い。これだと、自分がやりたいと思うことを発案して開発することはできない。夢を現実にすることは難しい。

しかし、20代の頃から思い続けている。自分が信じる技術、アイデアを実現することを。全ては馬鹿げているアイデアだったが、実際、どこかの企業が全て実現している。ということは、全ては馬鹿げていたはずなのだ。正解を作るのではない、馬鹿げていても実現したら正解になるのだ。

高校生の時に、当時建築学科だった兄に、「どんな建物に住みたい?」とアイデアを聞かれたことがある。その時「卵型の丸い家」と答えた。兄は笑いながら「夢のある話だ。実現できない可能性が限りなく高い」と言われた。

今でもその当時のことを鮮明に覚えているが、筆者の中では、2065年くらいには丸い家が建設されていると思う。また宙に浮いている家や、地底、海底にも施設が出来上がっていたり、公共の乗り物は空と地下と地上を通っている。運転は、全てが自動運転で、PCは実態がなくなり、PCの映像は全てホログラムのように本人しか見えないよう超音波のような技術で投影されている時代がある気がする。

未来の建築物も地上と接点がないものの方がいい。円形の外壁で設計し住んでいる面積との部分に空間を作りバネや水風船のようなものが間に入れる。円形外壁が地震で大きく揺れても揺れを吸収し、住居面積は揺れないという設計。また津波が来ても外壁が丸く弾力性を持たせて設計をすれば、津波に乗るだけで破壊はない。また他の障害物とぶつかっても弾力性と空間に仕込んだ、揺れの吸収材で揺れは軽減、また外壁と住居面積部分は固定されていないため、外壁がいくら回ろうが、中は全く揺れることはないという設計にすれば、津波で住所は変わるかもしれないが、命を落とすことはなく、どんな大地震が来ても死者は出ないだろう。

今の時点で、その絵を描いている技術者はいるはずだ。

最後に死ぬまでに実現させたいのは、SpaceX社のロケットでの往来が普通になれば、ガンダムのようなモビルスーツが宇宙で必要になるだろうと思う。今、高齢者の歩行サポートや倉庫業の荷物運びのサポートに、部分的なロボットを装着している商品があると思う。あれが、モビルスーツの原点になるはず。未来人がいれば、昔はあんなに部分的だったんだ、と思っていると思う。

このように、筆者は馬鹿げた夢を集める会社を起業したい。社名は、株式会社ステューピッド(Stupid)、または株式会社アブサード(Absurd)。マネタイズのビジネスモデルがまだ分からない。

とにかく、技術を持たない自分が今から技術なんて持てない。お金がない自分にお金を瞬時に創り出すことはできない。時間は24時間しかない。出来るのは、夢見ることだけだ。しかし、世の中には、夢見る人と夢を実現する人がいる。二つ持っている人だけが今まで成功してきた。

しかし、夢だけで他の能力が皆無の人もいるだろうに、そういう人は成功できないのか、という疑問にぶつかる。結論は、成功すべきだろう。アイデアや情報があって初めて、技術者がものを作ることが出来る。全てを一つの会社に入れ込まなくても、アイデア屋さん、技術屋さん、販売屋さん、と別れてていいと思う。

会社に入ると必ず思う疑問は、アイデアが出来てくる。それを「実現するためには何が必要か。それが分かった後、どうすれば必要なものを手に入れられるか?」を考える会社では働いたことがない。きっとあるとは思うが。大抵、「自分達がやる必要はない」という結論が返ってくる。

経営者としては妥当で優等生かもしれない。しかし、どこにでもいる雇われ社長か道楽社長にしか見えない。会社を動かせるのは、社長かオーナー。世の中を動かせるのは企業だ。言い換えれば、世の中は、様々な企業の社長が動かしている。しかし、日本がここまで変わってきていないのはなぜか?社長が仕事をしてないからではないか?と思ってしまう。

どこの会社に行っても、マイルストーンが目標になっている。その自転車操業に過ぎない。会社は、回す人と方向を定める人がいる。方向を定める人は、アイデアや情報を常に模索して欲しい。私が創業社長であれば、アイデアと情報だけを集めるCentral Intelligence Departmentというのを作りたい。

ここがアイデアや情報を世界中からかき集め、開発部隊へ落とし込みをする。開発部隊が実現できると判断すれば、開発を進め商品化とビジネスモデルを構築し、営業部門へ渡す。1つのプロジェクトを開発チームに預けたら、次のアイデアと情報を取りに動く。これを繰り返し続けていく。

仮に1つのプロジェクトが1商品の枠を超えて、企業ほどの規模の部署になるならば、企業にしてしまってもいいし、投資家がいればそのビジネスを売り、次の開発へと伸ばしていく。

ビジョンは、「世界を最速で変える」

ものやシステムが出来上がれば、あとは独り歩きを始め、徐々に普及し世の中を変えていく、不労所得の製品版のようなものになるだろう。

世界を最速で変えることが目的なので、出来上がったものは、販売してくれる会社が持ってくれればいい。技術の開発で特許を持てば、暫くは特許の使用料も原資にはなるだろう。

いずれ、世の中は、住所の書き出しが、地球、日本東京都、となる日が来るだろう。様々な星とリモートで繋がる日が来るだろう。宇宙人と会話をするスターウォーズのような日が来るだろう。筆者は、そんな日を見届けてこの世を去りたい。そのためには、最速の開発か、冷凍保存で数十年後に復活するかのどちらかだ。前者を実現させたい。

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