イーロンマスクの挑戦

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イーロン・マスクがテスラ自動車、Space X、ハイパーループ、ボーリングカンパニーと同時に複数の企業を動かしているのは知っている人なら知っている。どれも長い年月の間、夢の話として語っていたことを、実現化するための企業だ。

どこにいても革新的な起業家のニュースは入ってくる。しかし、日本人は少ない。お金持ちの起業家はいたとしても、世の中に革新をもたらしたことで有名という人は本当にどれだけいるだろうか?

世界で知られている日本の経営者や起業家、実業家は何人もいると思う。しかし、今までになかったことで、その専門的な知識のない人でも理解できる革新を世の中に送り込んだ人は何にいるか上げることが難しい。

Steve Jobsは、アップルだけだったらPC会社の起業家としてしか知られなかっただろう。しかし、iPhoneを作ったことは、まさに世の中の発想としてあったら夢のような話だってレベルだったが、実際にできてしまった。しかも、すたれることなく革新を続けインフラレベルにまでなっている。会社携帯にもなっているくらいだ。

しかも、ロックのシステムも指紋認証、顔認証と映画の世界の話か大金持ちの話かと思われる機能すら、一般の何でもない人ですら享受できるようにしてくれた。これは、革新であるだけでなく、まさに夢を普通の人にまで与えてくれた。

一方、イーロン・マスクの事業は、未だ金持ちしか享受できないという点では、スティーブ・ジョブズには及ばないとは思うが、それでもSFの世界の話が実現できるということを証明してくれた。

Space Xは、大金持ちしか火星旅行は享受できないが、ロケットが戻ってきてくれる技術は、次世代の飛行機での移動の進化型になる気がする。飛行機は空を飛ぶが、今度は大気圏直前まで飛んで、Uターンして目的地に着地する移動手段として進化するかもしれない。国内間であれば、ハイパーループ、運転距離感で言えば、ボーリングカンパニーの技術を使えばいいと思う。

 仕事でいくらキャリアを積んでも、超えられない壁の一線はここにあると思っている。例えば、外資系の日本法人の社長は沢山いる。しかし、それはグループからしてみれば、Country Managerのようなものだ。そこが一番上ではなく、やはり決まった線の中での最大化を実現させる一人でしかない。筆者からすると、雇われ社長はLeadershipではなくManagerと思っている。

日本でも実業家という人達は、社長であって且つリーダーシップでもある。結局、自分がGroupの社長か、実業家でない限りは世にないものを投下することを思いついて実現させることは難しい。

自分が現職で、前例のないことを試そうと色々な考えを出しても、グループからストップがかかり結局できない。失敗すると取り返しのつかない損失を被るというアイデアなら納得がいくが、リスクがあっても割り当てられた予算内で被害も抑えられる小さなアイデアでもストップがかかる。

とはいえ、人の会社で働いている以上は不満を言っても仕方がないので、ここらへんで止めておく。

いずれにしても、筆者は、未来を最大限死ぬまでに見れるだけ見てみたいと考えている人間の一人である。ハイパーループは、日本でいうリニアモーターカーだと思う。リニアは、筆者の子供の頃から開発されているが45歳になった今になっても実現していない。その間に、新幹線はどんどん進化している。

これだけ時間がかかってきた裏で、イーロンマスクやVirgin Groupはハイパーループを続々と完成に近づけている。実際に人が乗っての試運転も既にされている。日本があれだけ時間をかけても完成できないことが、2013年にイーロンマスク氏により公表され7年が経過。真空チューブも走るリニアも人を乗せてテストできるほどまでに進んだ。

この事実を聞くと、何年も前に構想があり手を付けてきた日本がいとも簡単に抜かれていることが無念で仕方がない。正直、「またか」という思いである。日本は戦後、チャンスをみすみす逃し、外国の企業に抜かれようが危機感は持っていない。今上位にいる日本企業は、リスクを感じて競合に抜かれまいとして切磋琢磨してきた企業ではなく、昔の看板を背負いながら抜かれたりもしたけど、結果的に上位にいた、くらいの情熱であることは誰もが知るところだ。

日本の構想と本来の技術力の高さから言えば、リニアも実用化されていただろう。本当に日本の企業はというより、日本の国民は「遅い」。とにかく「遅く遅く遅い」。危機が来ても結果的に生き残れてきたような企業ばかりが残っている。コロナ禍を機に、生き残る危機感を感じている企業のみが残る世界になって欲しいと切に願う。

筆者も思いついたことがある実現化されたもの

恐らくどんな人も、一度は「こんなものがあったらいいな」と思ったことがあって、誰かが実現化したものや事が多くあるだろう。筆者も沢山ある。つまり、自分が思いついた時点で、同じことを思いついている人が何人もいるという事。そして、その何人かは既に実用化に向けて動いているという事が確認の目安だと確信している。

イーロンマスク氏のお陰で、筆者が叶えたい、もっと言うなら働きたい職場が現実味を帯びてきた。40代の世代なら誰もが思ったはずだが、モビルスーツの実用化だ。

これはガンダムがアニメで有名になり、プラモデルも飛ぶように売れた。コロニーというものの中に人々は暮らせるようになった。また大型のモビルスーツと呼ばれる所謂ロボットが高速で移動でき、人を守り、人を攻撃する。宇宙にも政治があり、現代の戦争同様、宇宙でも戦争が起きている。これはスターウォーズを思い浮かべれば、あれがガンダムの世界の実写版だ。

テクノロジーは進化し、歩行支援のロボットや倉庫で一人で重いものが運べる支援型ロボットが実用化に向けてほぼ完成している。これがその第一歩となるだろうと思う。そして、エンターテイメントとして、等身大のガンダムが作られたばかりではなく、今度は動くところまで進化した。まだゆっくり動く程度だが、これがイーロンマスクのロケットにより宇宙まで飛ばされ、宇宙ステーションで作業をするモビルスーツとなることも、そう遠い未来ではないように思える。

記憶のディスク化もイーロンマスク氏により実現しようとしている。筆者は以前、トイレを我慢しながらトイレを探している時に、取り外し型膀胱が出来ないだろうかと考えたことがある。ストーマがそれに一番近しいものだとは思うが、あまりにも体と一体化してなさすぎる。取り外し型膀胱もストーマも中身を交換すると皮膚に飲み込まれるような仕組み。

医学と技術革新が進み、ターミネーターがの新型がライフルで撃たれても撃たれても、皮膚がもとに戻るあの感じが医学に応用され、トイレもコップで捨てられるような時代が未来にはあると思う。

記憶のディスク化は、当時思いついたときは、まだフロッピーディスクが存在していた時代。これを頭のどこかに入れて記憶を保存し思い出したい時にロードするという仕組み。また外部より新たな情報をディスクを介して自分の記憶へしまい込む。そうすることで試験勉強をする必要がなくなってくる。

そもそも勉強は試験のためにあるわけではなく、現実のタスクに必要な数字を算出するための公式を教えてくれているに過ぎない。それなのに、なぜ学校は、覚えているのかを試すのだろうか?全ての人間が将来的に微分積分を使うわけではない。数学で役に立ったと思えるのが確率統計だ。

これは会社に入るとフォーキャストというのをさせられる。大学院のクラスを受けていた際、経済のクラスで確率統計を取っていた。さすがは大学院で、試験はとある企業の来年度の数字をフォーキャストせよという問いで、公式は教科書を見てもいいというテスト。これこそが本当の勉強の成果だと思っている。

数学の勉強は公式の暗記から正解を導き出すことではなく、数ある公式の中から、問われている数字に対して正しい公式を見つけ出し、その公式を使って最も現実に近しい数字を割り出すことにある。考えるのが勉強であり覚えるのは勉強ではない。

記憶のディスク化により、この暗記の部分を担ってもらい、勉強に関しては「考える」ことに集中する講義の在り方が、本来の学校や教育現場だと思っている。そういう教育にすることが今の大人に課された命題だ。

大学は知識を問う試験を辞めて、資質を問う試験を導入するべきだと思う。知識はある程度必要だと思うのだが、知識は追いつけるもの。でも資質は追いつくことはできない。医者で患者を小ばかにしている医者も何人もいる。金と偏差値があれば受かるという縮図はなくなって欲しい。結局、医学に関することは大学に入ってから学ぶわけだし、そこのスタートラインは同じだからだ。

また何百人もの医学生がいて、ゴッドハンドのような外科医が生まれるわけでもない。皆、そこそこの外科医、内科医、になっていくだけのことだ。であれば、誰でもなれておかしくない。もちろん、政治的な要因があって、その後の医者としての人生は変わっていくかもしれないが、誰にでもなれるチャンスがあるべきだ。

小型マシンによる治療と検査は今実用化に向けて進んでいるのかは分からないが、これも子供の頃に思った。今でもあるかもしれないが、小学1年生という子供向けの付録付き月刊雑誌があったと思う。そこにおなかの仕組みを描いた絵があり、胃や小腸、大腸、肝臓、腎臓などがどういう機能を果たすところなのかの説明と共に、口から食事を取り入れて便がでるまで、子供にも分かりやすいように、小さな人間が胃や腸などに大きなしゃもじのようなもので大腸の方まで食べ物を送り込んでいる画が書かれてあった。当時、本当にそういう人がいると思ったくらいだ。

現在検査の際に、内視鏡を入れたりするが、薬のカプセルに仕込んだナノロボットが、血管や内臓を泳いで幹部を見つけ、見つけ次第治療して完治させていく。人の手では直しにくい幹部もナノロボットのメスにより緻密に切除されたり、ピンポイントで薬を届かせたりという働きをしてもらう。

ノロボットには、治療が完了すると点滴のある場所へ戻る仕組みになっていて、患者は寝ているだけで痛みも感じつ体力も消耗せずに翌日退院できるという環境になることで、今のようなコロナ禍が来ても対処できるだろうと考えている。

今、自分が思いついたアイデアは、自分には技術がないのですぐに実現できないが、間違いなく誰かがプロトタイプくらいまでは作り上げていると思う。

でもやっぱりモビルスーツの実用化が何よりも見たい。その時代に自分が生きていれば、赤い彗星が本当に速いのかを肉眼で確認したい。またジムが本当にボールと並んで弱小なのか、旧ザクは死ぬ前に一度見るくらいの頻度でしか目にしない数しかいないのか、ジオングが首だけでも機能するのか、ビグザムの操縦士はやっぱりでかいのか、ミノフスキー粒子を目視したい、ザビ家は存在するのか、マクベ大佐のせいで真壁という苗字が初めて聞いた気がしない、ブライトは19歳なのに老け顔だが本当に老けているのか、ララアとシャーは本当に付き合っているのか、を全て確認して命を全うしたいと思っている。

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