ハリウッド映画並みの逮捕劇

f:id:gamechange:20210114102955p:plain

免許を取得してから程なくして車を購入した。中古のアコードだ。アメリカでは、カローラ、アコード、シビックは中古でもかなり重要がある。なので中古でも安くはない。逆に状態が良ければ、高く買い取ってくれるという車だ。

車を購入して、同時住んでいたメリーランドからバージニアに向かう際、ちょっとしたトンネルをくぐる箇所がある。トンネルは決して長くなく、車で走っていれば30秒ほどで出るほど短いものだ。

このトンネルをくぐる時、筆者の車は、信号待ちで前からに2台目。トンネルの中は、上り、下りとも2レーンずつあり、上りと下りは、別の入口から合流する形になっている。

入ってすぐに、パトカーが両方の入口から5台くらい入ってきた。違和感を感じたのは、筆者の走っているレーンから逆走してくる。また、別の入口から入ってきたパトカーは、こちらの車をブロックするように、横にバリケードでもはるように横並びに注射をし、パトカーから出てきて、こちらに向けて銃口を向けている。

前から2台目に位置して、警察に止められているように感じる。銃口も誰に向けているのかは分からないが、遠目に見て自分に向けられているように十分見える。この時点で心拍数はMAX。かなりの脂肪を燃焼したに違いない。突然、警察に銃口を向けられるのはある意味、最速なダイエット方法だろう。前から2台目だけに、臨場感は抜群。

動揺している筆者の右後ろから、1台の車が加速をしようと間を抜けて出てきたのに気が付いた。この時に、「犯人が自分の後ろにいたのか!」と察した。まだ加速しきれていないところで、銃口を向けていた警察官数人が車のドアを無理矢理こじ開け、犯人を中から引きずり出していた。

犯人も犯人で、なんで捕まるだろうと分かっていながら、ドアのカギをかけていなかったのだろうと疑問に感じた。

それはさておき、犯人は、もう逃げられないと堪忍したのか、警官数人に取り押さえられ、後ろ手に手錠をかけられた状態。この時点で、もう抵抗が出来ないのに、警官はちょうど筆者の1台前の車のボンネットに犯人を正面から抑えるように叩きつけていた。その衝撃で、前の車はゆれ、前の車の運転手が上下左右に滑らかに揺れていた。

分かっちゃいるけど、この緊迫した状況の中で、その揺れ方が妙におかしくて笑いそうになったのを必死にこらえた。恐らく前の車のボンネットは凹んでしまっただろう。警察に弁償されることもなく、修理を余儀なくされたんだろうなと、今考えると、自分の車でなくてよかったと感じる。

よく映画で見る逮捕劇のシーンとそっくりだった。ドラマや映画のシーンは、決して大げさなのではなく、かなりリアルな再現Vだということを、この時初めて実感できた。日本の映画やドラマでの銃撃戦がリアルに感じられないのは、普段起きている事件現場とは異なるからなのかもしれない。

他にも、俄かには信じがたい現象を見ることもあった。

野球を見に行った時に雨が降ってきたのだが、球場の中で筆者が座っている側と反対側だけ先に雨が降ってる。勿論、こちらに向かって振ってくる途中で、目に見えて今ならまだ逃げれる、という瞬間だ。日本だったら全体的に雨は徐々に降ってくるだろう。雨の移動の境目を体験できることなど、今までの経験ではなかった。米国では、自然現象もまるで映画のようだ。

今、トランプの件でアメリカは今まで見たことのないような現象を体験している。これもアメリカの醍醐味だろうと感じる。今は、カオスでもいずれまたアメリカが盛り返してくる時期は必ず来ると思う。

退廃や破壊の後には、必ず創造がやってくる。第二の自分の故郷として復活してもらいたい。

次は、初めて使ったケルヒャーについて自分なりのレビューを紹介しようと思う。