転職する側の本音

転職理由

転職活動して面接が入ると

「転職する理由を教えてください」という質問があると思います。

私個人的には、その質問は愚問だと思います。

 

転職を希望する側の本当の理由を本当に知りたい場合は

その質問をしても聞きだせないと思います。

 

そもそも、職場に満足していたら辞めません。

つまり、9割がたネガティブな理由が多いと思いますが

面接を受ける側の人で本当の理由を回答している人は何人いますか?

 

私は、何らかの事実は話しますが

それは、9割方本当の理由ではありません。

 

アメリカで現地の会社に勤めましたが

会社を辞める本当の理由はレイオフ

レイオフだったからという理由は言いません。

 

アメリカの2社目は、ネガティブな理由ではありません。

 

アメリカの3社目は、日系アメリカ法人の社長からのパワハラ

 

帰国後1社目の退職理由は、マーケから営業に異動

給与を36%下げられたから

 

帰国後2社目の退職理由は、部長からのパワハラ「殺されたいですか」というEメールをうけたことがきっかけ

 

帰国後3社目の退職理由も、社長からの報復人事で降格

 

帰国後4社目の退職理由は、会社都合の解雇勧告(業績不振を理由にした)

 

雇用側で理由を聞いているのは、こういう本当の理由を知りたいと

いう真理からだと思いますが、全部の理由を正直に話してないと思って間違いないです。

 

それとも本当の理由を聞く意図はなく

ネガティブな理由で辞めたことを

どのようにポジティブに解答してくるかを

試してくるかをテストしていますか?

それなら、この質問はありです。

 

両方のケースがあると思いますが

前職で評価されなかったからと言って

新しい職場で同じように評価されないかは

分からないと思います。

 

前職の上司と新しい職場の上司が

同じタイプであれば、同じ評価をされるでしょうが

上司のタイプにより、評価するところも変わると思います。

 

雇用側は、どこに行っても不満を言う人はいる中で

有能な人が辞めるほどの理由を作らない組織づくりをしていれば

どんな辞め方をした人が入ってこようが問題はないと思います。

 

ブランドの知識

「うちのブランドについてどれだけ知っていますか」

という質問もよく出てきますね。

 

転職活動をしていて、経験上、すごい知られている大手の求人よりも

聞いたことがない会社の求人を紹介されることが多いです。

 

応募して面接が入ったっていうときに

企業に関して勉強をしたりしますが

ウェブサイトに詳しく企業が何をしているのか

そのブランドのブランド教育的な詳細が書かれている

ウェブサイトは殆どありませんよね。

 

通常、面接が入りましたという言われてから

面接の日になるまでは、1週間くらいのリードタイムが私の場合多く

その業界が初めての業界なら

ウェブサイトで知り得る内容でしか

ブランドの知識を蓄積することができません。

 

たまに、このウェブサイトから

どんな仕事を実際にするのかの予測が立てられないこともあります。

 

そういうウェブサイトを持つ企業から

あまりうちのことをご存じないようですねと

そっぽを向かれたことがありますが

そういうところは、最初から行きません。

 

私が受けた一番失礼な対応は

外資系で同じ名前のアミューズメントパークもありますが

運営企業は別。

でもアミューズメントパークの方がピンとくる

そんな企業がありました。

 

面接の時に、私がその運営が別のアミューズメントパークの

話を出したときに、それは別企業の運営でうちとは関係ありませんと

あまり関心があるようには見受けられませんのでここで失礼しますと

開始から10分でその場を去っていきました。

 

面接を受ける側も、その日のために半休が有休をとって来ています。

特にお台場という場所は、行くのにもちょっと面倒な場所にあります。

 

有休をとって遙々来て、10分で

よくドラマで女性から水を掛けられて

そのまま女性が去っていくようなシーンありますよね?

 

まるでそんな風な態度で去っていきました

 

企業の面接でそういう失礼なのは

後にも先にもここが初めてでした。

 

次に失礼だったのが

結構認知されているPC周辺機器を扱っている企業。

 

ブランドマネージャーかマーケティングマネージャーか何かのポジションで

面接官は、そのレポートラインとなる部長職の方だったと思います。

 

某有名企業のマーケを経て、そこに来たという経歴ですが

最初からかなり横柄な話し方

とにかくマーケ用語の横文字を言葉の節々にちらつかせて

高校生が聞いたら何のことやらさっぱりのような

説明をしてくる、マーケター自慢の方でした。

 

話し方が終始上から目線で

こちらが知らない節を見せると

ここぞとばかりに、知らない分野に関して

次から次に質問をしてくる人でした。

落としたい面接に感じるような面接ですね。

 

その企業を応募するにあたり

自分は、当時米国ではすでに大きくなっていた

e-Sportsにスポンサーをしている企業で

前職でスポンサーシップの仕事をしていた私は

そこに興味を惹かれていきました。

 

そこに興味を引かれたことを

面接冒頭で説明した後、そこに興味を持たれても...

的な態度だったので、その時点でこの面接には落ちたい

と思い始めました。

 

そこで嫌われて去った方が話が早いと思い

自分はなぜその企業に興味を持ったかを冒頭で述べたが

業務内容とどんな社会貢献をしているかの話の中で

全く聞いていた話が出てこないので

正直、自分が思っていた企業とは違うという印象を受けました

と強く返しました。

 

そうしたら、突然柔らかい対応になり

e-sportsの話をしたりしましたが

その時の話し方も、e-sports界では、超有名な方で

業界で知らない人はいない人にスポンサーをしていると

ミーハーな説明の仕方をしてきました。

 

誰にスポンサーするなんてことには興味はありません。

 

e-sportsの競技に使われるゲームは

日本のゲームが最初よく使われました。

 

にもかかわらず、生みの親である日本はマネタイズで

米国に大きく遅れをとり、自分が生み出した文化を

海外に取られているような図式でした。

 

今でも、ゲームの人口はAPACが圧倒的に多いにも関わらず

ゲームの売上以外のエンターテイメントとしてのマネタイズが

非常に遅れていると思いました。

 

そこをどう盛り上げていくか

盛り上げるリーダーシップを業界で取っていくのか

何か具体的なプランがあるのか

そういうところに興味を持ったんですが

全く話が出てこないのが

スポンサー側として、中身のない協賛に思えると

返して面接を終えました。

 

何が言いたいかというと

応募側が面接が通ったからといって

皆行きたがるわけではないので

応募者に対しても敬意を少しは払った方がいいと思います。

 

現にパワハラを受けた前職では

採用されたのに入社日にドタキャンする人が

二人いました。

 

それくらい受かっても行きたくないという企業で働いていたことを

強く恥じました。

 

パワハラ企業に来るくらいだから

前職で退職に追い込まれて、何でもいいから応募してというような

流れで受けた人も多いと思います。

そんな切羽詰まった人でさえ、行きたくないと何度も思われた企業で

パワハラに耐えていたと思うと恥ずかしくなりました。

 

応募した理由

これも愚問と思っている人の一人です。

 

人によっては、かなり応募企業を絞っている人もいると思います。

そういう人にとっては愚問ではないと思いますが

それでも、「ここで働きたかったんだよね、前から」と強く思って

応募する人は多くないと思います。

 

正直な理由は

 

転職活動を始めて

リクルーターが紹介した企業で内容が面白そうだったから

お給料のレンジが自分の希望に合っていたから

働く環境がリモートOK、副業OKだったから

 

そういう理由が多いと思います。

 

この質問をする場合は、直接応募してきた人には

情熱を込めた理由があると思うので愚問にはなりませんが

リクルートエージェント系から応募があったのであれば

この質問は、よく見せようと思って考えた理由しか出てこないと思います。

 

入社してくる人が、全て上手な作り話をして入社したのであれば

入社後もそういう姿勢になると思います。

 

勿論、政治が上手な人が欲しいと思うのであれば

そういう人材はありかもしれませんが

本心でぶつかって来てもらいたいと思っている場合であれば

この質問をしていたら、見つけたい人材を見誤ると思います。

条件

入社後、決まって2年くらいで人が辞めていく特定部署の役職があったんですが

期待値に見合わないという理由で自主退職するように持って行ったんだと思うんですが

 

期待値が高いにもかかわらず

給与の条件が低い場合は

誰に入れ替えてもいい人材は入ってこないです。

 

特にマーケティングの場合

会社の規模にもよりますが

比較的高い年収を払っている外資が多いので

マーケ部長やマーケマネージャーに

いい人材が来ないと思うのであれば

もっと提示しないと、確実に他へ流れます。

 

実際、コロナがまだ収束しきっていない今でも

求人を検索したりエージェント経由で紹介して貰ったりすると

結構な数の求人を目にします。

 

2年周期で人が変わるのであれば

毎回エージェントに成功報酬を払うのだけでも

結構な支出ですから、採用は慎重に行った方がいいと思います。