いじめ気質はいつなくなる?

bunshun.jp

日本のいじめ文化は根が深い

いじめって世界中にあると思いますが

日本のいじめ文化というか気質は

こどもから社会人にいたるまで

非常に根が深いと思います。

 

アメリカに渡るまではあまり気にならなかったことが

帰国後気になるようになったことを

このトピックに関連することとして

書いておこうと思います。

 

呼び捨て文化

私のような昭和の人間であれば

先輩、上司が後輩、部下を呼び捨てにするのは

当たり前のことと感じるかもしれませんが

私は学生の時から呼び捨てされるのは

好きではありませんでした。

 

呼び捨てに人間関係の近さを感じる人も

いるかもしれません。

 

でもそれは、あくまでも

お互いが尊敬、信頼しあっている

合意のもとに限定されると思います。

 

会社においては

先輩、上司が自分を呼び捨てするか

敬称を使ってくれるかで

その人に対する信頼度や敬意は

間違いなく敬称を使ってくれる人に

対しての方が高くなる人が多いと思います。

 

また呼び捨てする目上の人が

仕事ができれば、尊敬の道へ進むと思いますが

仕事をしない、威張っているだけであれば

軽蔑の道へ進んでいくと思います。

 

逆に敬称をつけて呼んでくれる

先輩、上司が仕事において

不器用だったとしたら

私は傷つかないように

上手くフォローして

仕事が成功するような協力を

したいと考えます。

 

それくらいの気持ちを動かすくらい

呼び捨てかそうでないかには

心に働きかける力があると思います。

 

キャラ付け文化

これも世界中にもしかしたらあるかもしれませんが

少なくとも昔ながらの文化をもった

国内企業気質の会社には存在しています。

 

私の会社は外資系企業なのですが

中身は超が付くほどの国内企業文化

 

呼び捨て、キャラ付け文化は

当たり前のように存在していました。

 

入社時にいじられキャラにされた人は

ずっといじられキャラにされます。

 

本人がその扱いに快適さを感じているなら

問題ありませんが

嫌だと思っていたら、これから先

何年も地獄ですよね。

 

最悪なのが、同僚がつけたキャラ付けに

そのまま上司が乗っかるパターン。

 

上司だけでも、呼び捨てなし、キャラ付けなし

であれば、本人も救われると思うのですが

上司がそうでないから、いじめ文化は浸透するわけです。

 

古い人=偉い人の文化

これも間違いですよね。

 

人生の先輩として尊敬するには値しますが

自分より先に入った=会社で偉い人

の方程式は成り立ちません。

 

年上=会社で仕事ができる人

 

という方程式も成り立ちません。

 

若い人で知見がありながら

年下ということだけで発言権を持てないという

国内企業気質の会社は中小レベルでは

多く存在していると思います。

 

よく自己啓発本で推奨されているような

こうあるべき論を自分の会社で

試すと、往々にして、瀕死の立場に追いやられます。

 

私もそれで数社転職することを

決断するような結果になりました。

 

ただ、啓発本自体が間違っているわけではなく

自己啓発本のうまい活用の仕方は

そこに書かれてあることが受け入れられる

素地の整った環境にある企業で実行するということです。

 

自己啓発本やビジネス書を読んで

共感を得た人が、おそらく一度は思うこととして

 

これを自分の経営幹部に読んでもらいたい

 

というものではないでしょうか?

 

面白いくらいに、実際にこの内容を分かってもらいたいほど

そういう本を読んでいないと思います。

 

あるいは、実際に読んでいて

自分が実際に書かれてあることを

実行していると自負する人が多いかもしれません。

 

でも、これだけブラックが多い企業は

アジアにはあるかもしれませんが

欧米では、ここまで多くはないかと思います。

法令順守力の低さ

帰国して改めて実感したことの一つに

 

  • 契約書の軽視
  • 法令順守力の低さ

があげられます。

 

契約書の軽視というのは

簡単に言うと

売買契約書に対して

一度締結すれば半永久的に

契約が更新されると本気で思っています。

 

卸や輸入商社に多いです。

 

私は、卸でもメーカーでも働いたことがありますが

卸でメーカーから契約更新をされないリスクを感じている人は

皆無でした。

 

卸の多くは、

「俺たちが売ってやっている」

と経営幹部は常に言っています。

 

一方でメーカー側は

「こちらの希望を遥かに下回る売上を続けるなら、提携先をいつでも変える」

と思っています。

 

お互いが信頼を置いていないビジネスが

上手くいくわけがありません。

 

私が米国で見てきた

卸とメーカーの関係性ですが

卸に行くとメーカーに対して

非常に敬ってくれます。

 

一方、日本では

卸に対してメーカーがいつも頭を下げたり

補填を強要されたりばかりのビジネスです。

 

アメリカでもリベートのような補填がありますが

往々にして50:50となっていて

10万の補填が必要なら、メーカーは5万を持つ

というような対等なものが多いです。

 

日本は、値上げをするなら

値差の分、補填をしろと強気で

喧嘩腰に行ってきます。

 

私は、メーカー各社に

へーこらするのをやめてくれればと思うことが

多々あります。

 

卸は、もう売らないよと圧力をかければ

メーカーはなんでも応じてくると思っています。

 

これは、ブラック企業に対しても同じで

ブラック企業がブラックを続けるのは

従業員が不条理なことにも応じるからです。

 

全ての従業員がブラックな扱いを受けたら

転職していき、従業員がいなくなれば

その企業は破綻します。

 

卸とメーカーの関係も同じで

メーカーと卸の関係は上下の関係はなく

対等である必要があり

契約書の拘束力がある文化になるべきです。

 

米国のビール業界で働いていた時

ビール卸の契約書には、販売数量の目標が書かれてあります。

通常向う3年です。

 

この目標数量が3年に達成しなければ

権利を失うことは、普通に想定していないといけません。

実際、コロナビールの卸が権利を失った事実を

米国で見てきました。

 

コロナはトップブランドなので

権利を失う=多額の利益の損失

となるわけです。

 

しかし、契約書に基づくと

何も言えないのです。

 

日本では、感情論が飛び交うばかりで

10円の値上げだけでもTVでニュースになるほど

 

正直、TVのニュースにするほどの

重大発表ではないですよ。

 

行動規範についても話しておこうと思いますが

どこの企業にも行動規範というのがあると思います。

 

その内容に、いじめやハラスメントをきつく罰している

ような内容が書かれてありながら

社長が率先していじめやハラスメントをしていた外資系に

勤めていたことがあります。

 

また自分が見たり、自分にいじめや嫌がらせ不当な扱いを受けた際は

こちらまでご連絡をください、と外部の業者に委託した

コンプライアンスのメールアドレスにも不当熱いの件で

4回投書したことがありますが

音沙汰ナッシング、お上はノータッチエースでした

 

つまり、全ての規則は

形式上あった方がよいのであるだけで

施行されているとは言えないのです。

 

どの国にも法律があり

国民が守るのは

警察がいるからですよね。

 

法律を無視した場合に戒める

機関があるから法律が初めて成立するのです。

 

どの会社にも行動規範をやぶったかどうかで

取り締まられることはありません。

だから、誰もいじめやハラスメント、不当な扱いをやめないのです。

 

いつになったら

昭和の悪しき商業文化がなくなるのでしょうか?

 

今回コロナの影響で倒産企業も増えたと思いますが

悲しいことではありますが

コロナで生き残れないのであれば

それ以前も、生き残れるビジネスモデルでは

なかったはずです。

 

コロナは私にとっては

将来を生き抜ける企業を見定めるための

いい社会現象となってくれたと思います。

 

コロナが多少収束して

オフィスベースの働き方環境に戻った会社は

  • 規模が小さいから何とか生き残れている
  • グローバルの後ろ盾がある
  • オーナー企業でとにかく現金が手元にある

のいずれかだと思います。

倒産危機に陥った企業は、規模の大小にかかわらず

淘汰させなければ社会はよくならないと思います。

 

コロナの給付金はありがたいけれども

消費者がそれに頼るようになっては

社会も良くならないので、ないのがいいと思います。

 

リモートがOKになっていても

拘束時間中は、ずっとカメラをONにしておけという

企業もあるとニュースで読みましたが

そういう企業も淘汰されるべきです。

 

時間で拘束させるなら

年間で皆勤賞を取ったら

5段階評価の5の評価を上げるべきです。

 

評価されないことなのに

強要するのは間違っていると思います。

寧ろさぼって目標を達成した方が

生産性は高いわけなので

昔ながらの上司も、もう管理職を

卒業していただきたく存じます。