生き残れる姿勢

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大企業こそ努力が見られる

今までこのブログで国内企業、国内法人を叩いてきたことの方が多いが、コロナ禍を機に改革をしようと努力しているのは、大企業に多く見られる。努力をしている中小企業もいてニュースや記事に取り上げられていないだけということもあるかもしれないが、リモートワークや働き方改革に後ろ向きな企業の多さも中小企業の多さも比例する。

一方で、同じ中小企業でも新興企業でIT企業のように未来の働き方にシフトしやすい企業は既にシフトしているだろうとも思う。しかし、記事に出ているようなリモートワークに後ろ向きで、

  • リモートワークに必要な機器を揃える予算がない
  • リモートだと社員の管理が出来ない
  • もともとリモートでは管理できない管理の仕組み

等を言っているのは、多くが中小企業だと推察できる。

また、この記事を中小企業の管理者が読んで、大企業だからそれだけかけられる予算があるんだ、うちのように吹けば飛ぶような企業にはそんなお金はない、と思っている経営者も多いだろう。しかし、創業から何十年も経過して、依然吹けば飛ぶような会社で続いているのは、経営がそれなりだからだろう。吹いても飛ばない企業に育て上げようと、どのような努力をしたのか、と問われれば、言うほど出てこないと思う。

コロナ禍で廃業に追い込まれている多くの企業は、コロナ禍の前から財務状況が悪かったところが多いと聞く。コロナ禍を機に早々に廃業を決意した企業は、まだいい企業だと判断している。早い決断で負債額も最小限に抑えられ、社員は職を失うかもしれないが、転職活動へのシフトも早い。

筆者は、常に転職市場の機会をオープンにしているため、どこへ転職しても定期的に求人の連絡が入る。これがコロナ禍だから減ったかと言えば、全く減っていない。企業によっては、コロナ禍がビジネスチャンスになった企業もある。そういう企業を早々に見つけ、新たな道を見つけることができた人も何人かはいたことだろう。

また今まで業績が今一つだったが、コロナ禍により戦略をシフトしたことで、売上は減ったが利益が前年以上に残ったという企業もいるかもしれない。様々な生き残り方がある。

今回の記事で一番リモートがないと思われた工場の管理がリモートになった、今までの常識は今の常識ではないという考えにシフトできるリーダーシップは素晴らしいと思う。

正直、アマゾンやアリババでは、倉庫はロボットが多くのピッキング作業をしている。コロナ禍では倒れるどころか、勢い増した。そういう企業は、常にコスト削減、利益拡大を日ごろの癖のように行っている。

非現実的な話だが、レストラン用の調理ロボットというものは実際に存在している。見たことがあるのは、チャーハンを作るロボット。

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ラーメンロボ

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接客ロボット

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オーナーだけがいて、3種のロボットを導入できたとしよう。これでコロナ禍でも十分やっていけるのではないか。これに配達アプリのサービスをつけて、面とスープを分けて配達。つけ麺と同じようなイメージで配達が出来れば、それなりに需要はあると思う。

また行政は、やみくもにレストランを休業させるのではなく、動画のような企業努力をしているレストランは休業から除外するべきだとも思う。

いずれにしても、お金がないと出来ないことではあるが、人件費を抑えられるのであれば、導入をする可能性も見えるのではないだろうか?ラーメン屋であれば、人の感覚が必要だ、という職人さんも多いと思う。でも、営業できなければ職人さんの価値はなくなってしまう。

少なくともロボットが作る料理のレシピが職人さんの手で作られていれば職人さんの味であることは間違いない。今までの常識を捨てて、いかに非常識になれるかがコロナ禍に限らず未来を生きられるか否かにはかかっている。


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