リセットが新たなビジネスチャンス

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このアンケートは、日本の働き方の縮図を見るにあたり有効な調査だと思う。

ここで何社がリモート導入しないの理由に「部下の管理が出来ないから」と答えたかが知りたい。答えた会社は、もうすでに廃業に向かった働き方をしている。

社内にいないと管理できない項目っていったいどういう項目なのかが知りたい。

まず、直行直帰がOKの会社だったらリモートだから管理しにくいという理由はおかしい。

レポートや進捗が知りたいから出社が必要というのも、そんなのTV会議か電話で出来るので、それが出社の理由になっているのもおかしい。

9時に出社して、定時までデスクにいるか、というところを管理しているのであれば、その上司は解雇されるか降格にして現場の人間にした方がいい。そもそも定時まで見えるところで働いていることが管理というなら、上司がする必要はない。用務員のおばさんでも出来る。しかも、残業したって、打刻だけ定時にさせて残業させるんだろうから、定時までいる管理をする必要もない。むしろ、上司が出社中会議以外でどんな仕事をしているのかを社長に報告できるのかと問いたい。

こういう上司や管理者は、会議を仕事にカウントしているはず。一日会議三昧にしていれば、一日が自動的に終わり仕事した感を出して帰宅している上司だと思う。

現場の人間は、営業があれば現場へ行き提案をして帰ってくる。その間、上司は何をしているのか?予算は作ってしまえば動かさない。後は月ごとにフォーキャストを見直すことくらいはするが、そんなのMAX一日あれば出来る。

では、あとは何をしているんだろうか?

リモートにすると部長クラスは、手持ち無沙汰になって仕事をしていない感に苛まれ不安で仕方がなくなってくる。または家庭が上手くいっていないから家族と一緒に長くいられないとかの理由は必ずあると思う。

後はPC環境が全く使えないという上司。メールの代わりにFAXしか使えないという上司。今時いるのかと思ったが、自分の父親がそうだった。メールは手書きしたものを手打ちする人がいたようだし、携帯電話すら使えない。そういう人からすれば、リモートは違う星みたいに感じるだろう。

リモートでは管理できないという会社が多くいるというのは、それだけ昭和から変わっていないという証拠で、そろそろリセットの時期だと感じる。完全に機能価値というのを失ってしまっている上司クラスは日本に多くいると思う。

自分の上司が外国人の場合、大抵は自分より年齢も若くITリテラシーも自分より高い。これは生産性高いなと思わされる。外国人上司からは多くを学び、日本人上には多くのお世話をする。それが日本の環境だろう。

社長も年配が多いから、PCが使えないというような環境や状況に共感を得てしまっているから、出来ない側の味方にもなってしまい、議論は堂々巡りだ。

簡単に言ってしまえば、部長クラスがリモートでは部下の管理が出来ないと言っている会社は、社長の責任。社長が思い切って舵を変えられないなら、会社ごと淘汰するのを待つしかないだろう。

リモートについていけるという企業は、自分が動かずして管理も革新もできるということだから、出社時間に2~3時間も使っている企業よりも、年間480~時間生産に回すことが出来るという計算だ。それは、かなり置いて行かれる。もう追いつけはしない。そういう考え方やリスクを部長に伝えられない社長の責任だろう。

日本でリモートが基本ととはならなくても、リモートが基本の会社に追いつけるようにはならないということだけは覚えておいた方がいい。

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