育児家庭には助かるリモートワーク

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通勤時間や子どもの送迎時間が短縮できたことにより他の人と同じだけ時間を使えるようになって、普段から効率的に仕事をしていたスタイルを存分に発揮できている」

これは全くその通りで、既に子供が成人している家庭では、暇だと思うこともあるかもしれないリモートワークだが、幼稚園前の0~3歳の子供がいる家で、共働きをしていて一方が出社して一方が在宅の場合、子供を見ていないといけないので、仕事の半分は育児と家事になることも多い。

預ければいいだろうという人もいるかもしれないが、夫しか働いていない場合で、保育園が全て定員満杯の地域に住んでいると、なかなか自分には回ってこない。筆者の家では、もともと専業主婦をしてもらっていたが、筆者が在宅の機会に妻には敢えて仕事を始めてもらった。

今のうちに働く実績をつけておけば、保育に預けたい時に有利になるからだ。

上述したように、子供が起きてきてからだと在宅ワークに集中が出来ないので、

朝早く起きてやれる仕事のルーティンをこなす。

  妻が起きてきて子供たちの朝食を作り仕事の準備をする

  子供が起きてくる(8時くらい)

  子供の朝食、シャワー、着替えを済ませる

  妻は仕事へ

  子供が一旦遊びモードになって自分達の世界に浸る

ここで一度仕事に戻れる

  子供が遊びに飽きるか眠くなると筆者にまとわりついてくる

  子供抱っこしながらなんとか寝かしつけるか、寝ない場合は掃除を始める

  部屋をかたずけ、掃除機、床拭きを軽く済ませる

  洗濯がある時は、洗濯機を回し余裕があれば干す

  子供が寝た場合は、

ここで一度仕事に戻れる時間が出来る。

また、ここで妻が帰宅

これが15時くらいだ。ここから仕事を本格的に始める。

基本的にリモート会議などは15時以降に入れてもらうようにしている。Globalとの電話会議は17時が多いので問題ない。

なので集中できる時間は、早朝の子供が起きてくる前か、15時以降の僅かス時間しかない。

数字に慎重にならなければならないレポート作成や売上予測等の計算は、必ずこの2時間以内に終わらせるようにしている。

部下への電話も大体、この数時間にかけるようにするか、妻が仕事でなく家にいる時には、早い段階で仕事に就けるので、その日を利用して電話をかける。

コロナになり在宅になったことは筆者の望み通りだった。在宅をしていると、自分が何もしていなくなる時間に対して、強い罪悪感を感じるようになる。でも、今振り返っても、仕事内容は通勤していたころと変わっていない。ということは、通勤していただけに過ぎないということだ。

いつもリモートワークの記事を読むと、部下の評価がしにくい、いつも見ているわけではないから、というような記事が目立つが、通勤していたとしても、その部下と密着する時間などないと思う。定期的に進捗を聞く程度だろうと思うが、なぜ顔を見ないと出来ないのかが理解できない。

電話で進捗を聞くこともあるでしょうに。それと何が違うのかが分からない。

そもそも顔を見ないと評価ができないというのは、自分が管理できない人物であることを公言しているようなものだ。

例えば、あなたがグローバル企業で海外支店の外国人部下を評価するとしよう。その人は、日本に定期的に通勤に来ることはない。離れていながらにして、その人がやったことに対して評価をしなければならない。それがリモートワークだ。日本にいながらにして米国の部下の評価を出来ない理由を、顔が見えないから評価できませんと社長にいうわけはないのだから、顔が見えないことを評価しにくい理由には出来ないと思う。

顔が見えていても、やったことに対して評価しているのは変わらない。

テレワークで必要なスキル

  1. 時間自律性高く働く
  2. 現状を発信できる
  3. チームで働く
  4. 対面にこだわらない

「自律性」

リモートワークになったことで、育児家事もしなければならない環境になったとしても、それを含めて優先順位をつけられる能力のことだろうと思う。またそれに伴い決断もその環境の中で行わなければならない。

家事や育児が関わってくることで、どうしても一日のうちに出来ないことも出てくるだろう。何を切り捨てるかを決める、「捨てるスキル」も大事になってくる。

時間は増えることはない。制限時間を設けてやるしかない。

 

「現状の発信」

今のポジションになってからは、とにかく時間のある時に自分が疑問に思っていることを解決してくれる数字のレポートを作っておくようにしている。別に上司から作っておけと言われたから作るわけではなく、現状の把握をするために作っているものだ。

その中で、部下より新たな営業の進捗や大きな受注の話が来れば、予測に関係することなので、都度データを更新し、こまめに上司に伝えておく癖をつけている。

また、部下にはチャットや電話を使って、すぐに聞けることは聞くようにしている。部下とのコミュニケーションはまめに取るようにしている。

また気になることは、自分自身にメールを送ることでメモ代わりにしている。例えば、日々のネットのニュースでビジネス関連で気になる記事も、自分あてにメールを送り、あとでネタ帳代わりにメモをブログ形式に書いて残すようにもしている。

実は、筆者がアイデアが浮かぶ瞬間というのは、移動中や自分が開放感のある状態にいる時が多い。その時にメモをしておかないと後で必ず忘れるので、それをブログを使ってメモを残している。

 

「チームで働く」

リモートになる前からもだが、自分で出来ないことが多い。特にレポートを作る役職についてからは、なおさらお客さんとのコミュニケーションは間接的が多い。営業マン時代は、全てのことを自分でやっていたが、そういう作業を出来る人にお願いしている。自分で作成するのは、自分が頭の整理をするためのものしかない。

また部署に関係ないプロジェクトが組まれる際は、その会議内で何かを決めるようにしている。また次の会議までの宿題がある時は、自分もその宿題をやらなければならない役回りにして、まずは自分がたたき台を先に提出するようにしている。

正直、日本の会議のペースは時間ばかりをかけて疲れるばかりだ。会議の内容は共有。四半期を振り返るのだが、筆者であれば、各部署からレポートを提出してもらい、ハイライトを皆に一方通行のTV通話で伝えて終わりにする。会議に出席していても発言を求められず聞くだけなら、一番上の上司が伝えて30分ほどで終わりにした方がよい。

 

「対面に拘らない」

対面は悪いことではない。特に初めてお会いする人には一度は顔を見せた方がいいだろう。しかし、社内の人に関しては、必ずしも対面を要求する必要はない。対面していなければ、カメラの前にいないのではないかという懸念もあるかもしれないが、いなくて何が悪いのだろうか?大切な会議であれば、是が非でも席は外さない。部下や従業員がマイクをミュートしてメールを売ったり、エクセルの作業をしているとすれば、その会議は、その人にとっては重要ではないはずだし、最後のまとめだけ聞いただけでも分かってしまうような会議であるはずだ。

出席者に積極的な発言を求めるなら、共有はやめて、決定を伝える場、決定に関するディスカッションをする場として、30分で終わらせるように心がけることで、従業員の時間を無駄に奪わなくて済むようになると感じている。