外国人の履歴書の書き方

素直になり過ぎない

私のレイオフに合点がいかない海外本部の私の元上司は

私にはもう仕事のことは忘れて転職先を見つけることに

集中しようと、転職活動を手伝い始めました。

 

こんなありがたいことはありませんので

早速英語のCVを添削してもらうことにしました。

 

役職名は自分で決める

元上司がまず直すよう勧めてくれたのが役職名。

 

誰もが、

「それ、自分で決めちゃっていいの?」

 

と思いますよね。

 

私も思います。

 

早速例を出します。

 

私の日本での役職名がBusiness Development Managerでした。

 

海外本部でも私の役職は同じだと思っていましたが

違いました。

 

海外では、Sales Manager, Japanとなっていました。

 

これは、一目見るとどこにでもある役職に見えますよね。

でも、考え方によっては

International Sales Managerでもあるわけです。

 

私の職責は、そのブランドの全責任者だったので

ブランド名Country Managerとも言えるとのこと。

 

なぜかというと、営業もやりマーケもやり

PL管理、予算管理、部下の管理も全てやっていたからです。

 

そういう目線で見れば、確かにCountry Managerですよね。

 

Sales Managerと書かれると

何人もいるうちの一人と思えますよね。

 

でも、このタイトルに国名が付くだけで

その国の代表者になるわけです。

 

これは、日本人と海外の方の同じ英語を見たときのニュアンスが

異なるという話ですが、英文レジメは日本人も見ますが

海外の人が見ても十分伝わるように書くわけです。

 

だから、その様に強気に書いていいのです。

 

嘘はダメですが、実際やっていたことを表現するために

文言を変えるに過ぎません。

 

英語力:BusinessとFluent

これ、どっちの方がペラペラなの?

ていう質問です。

 

率直にUKの元上司に尋ねましたところ

英語は話すけれど、要所要所でNative側が

違った言い方をしなければ伝わらない場合

これはビジネス英語となるようです。

 

Native側がそのまま話して

聞き返すことなく、会話のキャッチボールができる場合

これをFluentと言うようです。

 

またFluentの人のことを

所謂バイリンガルというとのことです。

 

バイリンガルと呼ばれる人は

正直話せるだけでなく、Native側の考え方も

良く存じ上げております。

 

文化を知って言語が話せて

初めてバイリンガルとなるため

バイリンガルに来年なりたいと思って

なれるものではないのです。

プロに聞こえる文言

元上司によると、私のレジメは真面目な印象を受けるだけで

何か抜きんでるであろう期待を持てる書き方になっていないとのこと。

 

その上司が採用に当たり私のレジメを今でも覚えていると

言っていました。

 

採用をして仕事ぶりを拝見した結果

このレジメの書き方では損をしているから

文言を変えてあげるとのことで

変えてくれました。

 

大事なことは

 

①一貫したストラクチャー

要点をBulletでまとめるなど

読みやすく分かりやすいのがいい。

厚すぎず浅すぎずが一番いい。

 

②Objective→Summaryの方がよい

と言われました。

Objectiveは、この転職で何を叶えたいかを書くところだと思いますが

弱いと言っていました。

 

相手が知りたいのは、冒頭に

「この人はどういう人なのか」

を全文を読む前に知りたいというわけです。

 

上司が書いてくれましたが、結構想像するとかなりのことを

やってきた人だなと思える構成になっています。

 

使っていた文言も、恐らく外国人特有の表現かもしれませんので

紹介しておきましょう。

 

C-level

私は知らなかったのですが、この文言を常日頃から知っているのであれば

シニアレベルの職務を外国人としていたのではないでしょうか?

早速Googleで検索してみますが「経営幹部の上級職、役員」という意味です。

 

私は日本でこの特定のブランドの全ての責任を担っていました。

 

日本の所属組織の中では、一介の課長的な扱いを受けていますが

UKは、その職責の範囲を「経営幹部の上級職」レベルの仕事ぶりと

評価してくれていたわけです。

 

残念ながら、私はUKのために働いてはいたものの

所属が日本なので、評価はされなかったわけですが

このレジメを見る人は、Sales Managerではあるものの

経営者目線で仕事ができる人だということが分かります。

 

③副詞を使う

どういう英語が副詞かなと思う人のために言うと

全てではありませんが、英語の語尾が~lyで終わるやつが

副詞です。

 

一つレジメにあるといい副詞ですが

 

Consistently

 

これは、形容詞は「Consistent」

 

この言葉があると、この人はぶれない人だという印象を受けます。

結構重要なキーワードなので、CVに入れておきましょう。

 

Significantly

 

この形容詞は、「Significant」

 

意味は、「かなり」か「極端に大きい」という意味を表わす言葉です。

Siginificantly tough projectと言ったら、まずできないだろうと

思われていた最高難易度のプロジェクトを表現してます。

 

•    Significant experience of successfully designing~

 

と書いてあれば、大きな成功を収められるだけの実施計画を遂行してきた

みたいに聞こえるわけです。

 

このように副詞は、心に最後の一撃を加える言葉として

使えるので、CVにちりばめていきましょう。

 

それでは、今日はこの辺で。