面接時の会社の見極め

面接受ける側がうんざりしている質問

転職に関する記事や書籍で多く見るのが

視点が企業側の場合です。

 

リクルーターも企業側がどんな面接をしてくるかを

想定して回答を準備しておくように助言をするでしょう。

 

転職市場を見ていると、思っている以上に募集をしています。

 

いつも、面接の受け手側のダメ押し例を紹介する書籍が多いですが

恐らく書籍が出ることがない、面接の受け手側が

うんざりしている質問集を集めてみました。

 

採用担当の方は、知っておいた方がいいです。

こういう質問をしてきた会社に対しては

この質問の時点で、採用に関しての考察が非常に甘く

社員が多く入れ替わる会社だと思われているので

採用通知が他にもある場合には

まず選ばれないと思っていいと思います。

 

選ばれた場合、それは概ね、そこしか採用通知がこなかったから

という理由が大半を占め、且つ他で必要と思われなかっただけの

人材が来ることを意味します。

 

またここに挙げた質問に対して

本当の答えを離してくれる人は殆どいないと思います。

嘘は言っていないと思いますが

退職したり、入社する本当の理由ではないことを

ココロに止めておく方がいいと思います。

 

またどうせ限られた時間内に確認するなら

ここに挙げる質問を飛ばし

もっと知りたいことを率直に聞くのがいいと思います。

 

今のご時世、転職される理由を

転職する側の精神力や持続性のせいにしていませんか?

 

考えてみれば、インターネットがない時代は

他の企業がいい企業なのかどうかも調べるのに時間がかかったかもしれません。

 

今は、ネットで転職市場の大きさや活気も分かりますし

転職する気がなくても、簡単にエージェント経由で

面接を受けることができます。

 

その面接でその業界や企業を勉強し

また面接で自社にない優位性を知ることで

現職を離れる理由が日々増えていく時代です。

 

その時代に、自分の会社に入れてやる、という姿勢で

採用を考えているのなら、消去法で残ったから来た

という人しか来ないです。

 

改めて本当に何を求めているのかに絞って

面談を行うことをお勧めします。

 

では、面談者が呆れる3大就職面接質問です。

 

「自己紹介をお願いします。」

きっと自己紹介を手短にしてくれていると思います。

人によっては、この紹介が長くなってしまう人もいると思います。

 

この質問をされた時に、候補者の正直な気持ちは

「Resume(職務経歴書)読んでないんですか?」

そして正直な回答は

「Resume(職務経歴書)に詳細を書いているので割愛させて頂きます」

です。

 

いい印象を候補者から得たいのであれば

まずは、面接官が自己紹介をするべきです。

 

毎回、自己紹介を求められた後ですら

自己紹介されることはないですからね。

 

もし、職務経歴書やResumeをあまり見ずに面接しているのであれば

候補者にも、会社のことを調べてくるような期待を持つべきではないです。

 

また会社名だけでなくその会社の事業内容も

ウェブサイト見ただけでは、殆どわからないという会社は

転職市場には散見されます。

 

この状態で本当に欲しい人材を見つけるのであれば

わずか30分の間に、会社で働きたいと思わせる情報を伝えるべきです。

 

信じられない経験をしたことがありますが

人材を募集して1年ほど応募すら来なかったことがあります。

 

私のような人間であれば、Requirementにかけているものがあっても

事業内容やポジションに興味があったら応募はします。

 

その後でふるいに掛けられ、面接まで行かないというのは

ざらにあります。

 

それすら1年間ないっていう募集ポジションを経験したことがあります。

 

それだけ、会社のことも分からないし

興味も沸いていないし、ポジションに対しても

興味がわかないということですよね。

 

それだけ、他の募集が魅力的だということだと思います。

なので、雇ってやるんだからという見方はやめましょう。

 

 

「弊社の志望理由を教えて下さい」

今のご時世も、社会的に認知の高い企業、憧れる職種でないと

雇用側が聞きたいと思っている理由をもって応募してくる人は

ほぼいないと思って間違いないと思います。

 

正直な回答を欲しいのであれば

「リクルーターから紹介があったから」

が大半の理由です。

 

転職活動をしている人のインサイト

採用担当の方はどう考えていますか?

 

まず満足していたら転職なんて考えないですから

何かしらの不満があります。

 

多少の不満があっても、給与に不満がないなら

転職はしない人が多いです。

 

給与以外の不満が給与の満足度を凌ぐと

今までそれほど気にならなかった給与額に

不満が出てきます。

 

でも、この段階では、まだ不満を言っている段階で

転職の活動は始めていないはずです。

 

「この会社に未来はないな」「10年先もこんな感じだな」と

思う瞬間がどこかであって、そうなったときに

周りを見ようかなと思う気持ちが出てきますが

転職活動に踏み切る直接の理由は

人間関係での居心地の悪さやいじめ、ハラスメントなどが

自分に関わってきたときに初めて探し始めると思います。

 

  1. 無理やり自分の責任にされたり
  2. 執拗に自分だけを追い詰めてきたり
  3. 解雇させたいが自主退職させるために嫌がらせを続けてきたり
  4. 会社都合の解雇勧告を言い渡された

こんなことが続いたことが直接の原因になっている人が全てとは言いませんが

意外と多いと思います。

 

こういう方々は、一刻も早く現状を変えたいと思っているはずで

次に行くところが早く見つかり、給与も最悪同等かそれ以上をもらえるところへ

移ることを考えています。

 

特に執拗な嫌がらせや、減給するなどの不当な人事を行っている企業も

少なくありませんから、減給が決まる前に新しいところへ移りたいわけです。

 

となれば、全員ではないと思いますが

可能性のある案件には、全て応募しておくといういう人もいるでしょう。

 

切羽詰まっているのに自分が欲しい案件が出てくるのを

じっと待ってる人もいると思いますが

私からすると、そんなに切羽詰まっていないと思います。

 

さてそんなときに、全く知らないあなたの会社の案件を見ました。

  • ポジションが今までやっていたことと同じ
  • 業界は似ているが知らない
  • いくつかのRequirementに足りないものがあるが半分以上は揃っている

ようなときは応募する人もいると思います。

 

業界のことが分からないときも企業のことが分からないときも

ネットで勉強をしますが、聞いたこともない企業の場合

公式サイトを見ても知りたいことは載っていないです。

 

例えば、営業であれば、どの卸経由で市場に出ているのか

競合はどれか(推測はできる)

この企業は何に課題を感じ、どういう解決法を考えているのか

 

など、ほぼ載っていません。

 

今の時代、誰かしらが商品のブログを書いていますので

それを見れば商品に関することは分かりますが

企業文化などは入社しないとまず分かりません。

 

そういうウェブサイトの掲載の仕方で

興味を持つところまでは決して行かないので

会社が魅力的で来たわけではなく

自分が切羽詰まった状況に社内で追い詰められ

給与も下げられそうな圧力がかかっている。

給与が下がってしまうと

次の転職先の給与の計算が

下がった給与からの試算になるため

給与が下がる前に移りたいと考えている

ここの企業が自分が探し求めていた企業ではないが

自分の知見を活用して貢献できるのは確かなので

応募をしました。

 

これが本当の理由だと思います。

 

この人、すぐやめそうだ、と思う人もいるかと思いますが

通年採用をしている、社員のほぼすべてが転職社員という企業の方であれば

 

この人の情熱は本物だと思って採用した人ですら

転職をする光景を見たことはあるはずです。

 

継続は力なりなので、長くいてくれた人の方が

色々な意味で影響力があると思いますが

そういう人ですら辞めるんだから

あまり長く働くことを期待して採用するのは

なんとなく愚策のような気がします。

 

採用するには、何らかの期待値があり採用するわけだから

少なくとも向こう3年ほどの間にでも、会社の業績の期待に

貢献できる働きができるのであればいいのではないかと思います。

 

外資であれば、生え抜きを昇進させるところもあるでしょうが

上級役職は、毎回外部から採用なんて言う光景も

ざらに見てきた方は多いと思います。

 

長く働いている人を抜擢もしないのに

なぜ長く働くことを期待するのでしょうか?

役職につかないまま基本給が上がるだけですよ。

 

そういう人材をむしろ会社の方が好まないのでは

ないでしょうか?

 

「前職と現職の退職理由を教えて下さい」

本当の理由は

  1. 「上司または同僚からの嫌がらせ」
  2. 「度重なるパワハラやセクハラ」
  3. 「不当な人事異動と減給処分並びに解雇勧告」
  4. レイオフにより強制的に籍がなくなるため」

この4つのどれかが9割を占めていると思います。

多くの理由は人間関係です。

 

4は、外資系ではよくあると思いますが

その中でも円満退職できる場合と

遺恨を残す場合の二種類があります。

 

会社都合で辞める場合のパッケージを規定通りに出す企業の場合

退職させられるのは不満が残るものの

多めの退職金と勧告してくれた時期が半年以上も前と

十分に準備期間と準備金を用意してくれる場合は

寧ろレイオフありがとうのケースです。

 

次の例は、よくなんちゃって外資

大規模外資と同じような解雇決定をするにもかかわらず

パッケージもなく規定に沿った手当を出さないだけでなく

減給を先にして、その後に退職金を適用するとか

解雇前のPIPの際に、実質仕事を全て取り上げ

客観的指標になっていない評価指標を提示してくる

中規模金なし外資企業の場合は

遺恨しか残りません。

 

転職の理由で、何の問題もなく、会社からの解雇勧告を受けたわけでもなく

不当な人事の煽りを受けたわけでもない人は

なかなか転職はしないと思います。

 

「やっている仕事に代わり映えがしなくて飽きたから」

 

という人はいるかもしれないですが

そういう理由を持っていない人でも

あなたの会社に入って辞めないことを

確約できますか?

 

少なくとも、あなたの会社で誰かが退職した理由が

人間関係だとしたら、他の人も人間関係で辞める可能性が高いし

業務が退屈で飽きて辞めた人がいるのであれば

新たに入ってきた人が、飽きて辞める可能性も同等にあります。

 

退職者が毎月出ている中で

  • 採用プロセスを見直したか
  • 人間関係が悪化する際に関わっている残っている人材を更生したか
  • 人材育成に投資をしているか

などがない限り、退職理由や志望理由を聞いても

確実に辞めます。

 

私の場合は、3年ごとに転職をしていますが

と言われ、ジョブホッパーみたいに思われています。

ハラスメントもなく、嫌がらせもなく、不当人事もなく

不当な減給もなしで、会社都合のレイオフがなくて

転職したのは2回です。

 

アメリカで2回。

 

正直、ハラスメントや嫌がらせ、いじめは

ほぼ日本でしか経験していないです。

 

番外編1

「本は読みますか?読むなら最近読んだ本について聞かせて下さい」

「新聞(紙ベース)は読みますか?」

これは、面接指南書で見たことがありますが

この質問は、あらかじめ準備をして聞くものではない気がします。

 

本を読まなかったから視野が狭い、考え方が浅いと決めつけてしまうと

いい人材を見つけるのは困難かと思います。

 

本を読まなくても、エクセルが得意で

数字やデータから分析をして仮説を立てる人がうまい人もいるでしょう。

 

読書量が多くてその内容が全て小説だった場合

それがどう仕事の売上に関わってくるのでしょうか?

 

ニュースは、確かに紙媒体の方が、詳しく書かれているかもしれませんが

それよりも、広く浅くネットで知識を拾ってきた人の方が

話も合うし、要するにどういうこと、という形に落とし込むのが上手だと

思います。

 

そもそも質問の意図が分かりにくいし

Open Questionではないので、いいえと答えられたら

すぐそこで話が途切れる奇跡に近いほどの愚問であると思う。

 

番外編2

マーケの横文字専門用語を連発してくるマーケマネージャーとディレクター

私は個人的に、横文字連発マーケターは、出来ないと思っています。

 

私が気を付けているキーワードや行動は、

  • マーケ横文字連発マーケター

   本当に多いですよ。

   面接でカタカナ連発で、その意味が分からなければ不採用って判断の人

  

    受ける側としては、全然不採用で構いません。

   マーケは、英語スクールではございません。

 

   私は米国に15年以上いてそこで仕事をしてきましたが

   横文字連発マーケターの英語が上手だった経験がないし

   外国いたこともないのに外資を語り始めるマーケターもいました。

 

   入社しなければ分からない人も多いですが

   もしそういう方がハイヤリングマネージャーの時は

   堂々と辞退した方がいいかと 

  • 何かにつけて「PDCAを回し...」を連発

   「PDCAを回し」を連発している人の殆どが、経験上人に好かれていなかった。

   私個人の統計学でしかないが、本当にできる人は、この言葉を出さずとも

   チームにその習慣を落とし込んでいるし、落とし込み方を熟知しています。

 

   PDCAという言葉は、マーケが身についていないにも関わらず

   責任を持たされた人が、防衛反応として使う用語に過ぎないと思います。

  • 英語が下手なのに、アメリカ人が得意な人が話しを遮ろうとしても頑なに話すことを辞めない話し方を、強いディベート力と勘違いしているマーケター

   ディベートやディスカッションで勝利を収めるのは

   話し方だと言い張って我々にプレゼンをしていた上司がいたので

   紹介だけしておきます。

  

   その人は、コンプレックスの塊で防衛反応まみれな上司でした。

   英語は話すけれど、所謂、純国産の英語の話し方で

   海外経験が全くなく、でも外資系でしか働いたことがないため

   「外資系とは」という持論を展開していた。

 

   言ってることは、恥ずかしいことが多いけれど

   頭は悪くないので、コンプレックスをなくし、堂々とすれば

   いいチームを作れるだけの頭脳はあると思っていました。

 

   しかし、人間とは、どうしても嫉妬や劣等感を捨てられない人が

   数多く存在し、なぜかそういう方は上司になります。

 

   ですので、そういう方がいない会社を選んで入るしかありません。

いい人事、または経営者の方と判断できる面接の進め方

候補者が面接までいい印象はなかったけれど

最後の最後でいい印象へ変わったとなる場合

またはその逆も然りですが、候補者の企業に対する

印象が良くなる面接の進み方は、経験則で言うと

次のようなものだと確信している。

 

  1. 企業側から先に自己紹介
  2. こちらの自己紹介はResumeで確認しているからしてこない
  3. 一つの質問の回答をきっかけに、自分のマニュアルにはなかった質問が増えていく
  4. 面接の最初の段階、または1次面接がカジュアルトー

1に関して、ほぼこういう会社ないですね。

こちらに自己紹介をさせた後、全く自分のことも紹介はしてこない人が多く

そういう人ほど、自分の経歴を話す=自慢話が多い。

 

2も同じで、1をする人は、2もするという相関関係が大抵あります。

 

逆にいうと、多くの面接官は形式的に自己紹介をさせている気がします。

そして、基本的に候補者にあまり関心がない。

 

関心がないから、聞くことも出てこないんだろうし、形式になるのかなと感じます。

 

それは候補者も同じで、候補者が疑問を感じないのであれば

関心がないと常々面接官は思っていると思いますが

恐らくそれは当たっていて、同様に面接官も候補者に興味がないから

その人の本当の人柄やスキルや知見を引き出すことができずに

不採用と決めていると思います。

 

3に関してですが、こちらが3のように思った面接で

そこで終わったことは少ないです。

 

2時間近く話したこともあります。

最初のポジションとは違うポジションをそこでオファーされたこともあります。

 

話しているうちに、色々と聞いてきて、その回答から

更に新たな質問が増え、聞いていて本当に私が過去にしてきたことの

詳細をもっと聞きたいという感じの、自然に生まれた準備されてきていない

質問。

 

これが出てくると、本当にその人が興味を持っているんだなあと感じる。

 

面接官も同じだと思います。

 

自分が話していく話題にすぐに反応して質問してくる場合

その人は、そのことに関して知りたいと思っているなと

感じると思います。

 

最初から用意していた質問をたんたんとしていくのだと

形式的に面接をしていて、その人の本質を引き出そうとしていないことは

すぐに分かるので、候補者が辞退せずとも

入社時に情熱がない可能性も多々あると思います。

 

4のカジュアルトークが1時面接の時にある場合

候補者が非常にリラックスし、会社に対してきていた

殻を破り始め、思ったことを率直に話すモードになってます。

 

私の場合は、このカジュアルトークをした人と

最終面接の相手が同じ場合は、ほぼ採用まで行っています。

 

よくあるのは、一次面接が人事面接でカジュアルトークが上手な方にあたり

二次面接がハイヤリングマネージャーなんですが

この二次の面接官が候補者の本質を引き出すのが非常に下手だと

ここで面接はほぼ終わります。

 

人事が候補者にすごい興味を持っているにも関わらず

その候補者を使うマネージャーが全く興味を持っていないという状況は

何度も経験してます。

 

そういう印象を持った時点で雇われても

雇われてからも関心がないので

しんどい職場環境になると思います。

 

以上が面接時の会社の見極めとなります。

自分の経験でしか話せなくて大変恐縮ですが

事実ベースなので信ぴょう性はあるかと思います。

 

上司の数は、出来る人材の100倍あるわけなので

外れくじは沢山あります。

 

少なくとも、外れに入らないか、入ってもうまくかわせる術を

持った人が最終的な勝者なのかなと思います。

 

皆様、キャリアデベロップメント頑張ってください。